マンガ家・萩尾望都の代表作『ポーの一族』。吸血鬼の一族に加えられ、少年の姿のまま永遠の旅を続ける主人公・エドガーの悲哀を描いた同作は、1972年の第1作から多くの読者を魅了してきた。
2016年に40年ぶりのシリーズ新作が発表されると、18年には宝塚歌劇団によって舞台化されるなど、いまなお世代を超えて読み継がれる名作だ。
今回、萩尾のデビュー50周年を記念して、その半世紀の軌跡をたどる展覧会が、松屋銀座8階イベントスクエアで開催されている。本展では『ポーの一族』シリーズ最新作や、本展のための描き下ろしを含む300点以上を堪能できる。
加えて、宝塚歌劇公演の衣装・小道具も特別展示。『ポーの一族』のステージが再現される。さらに『トーマの心臓』をはじめとする作品の数々や、執筆風景、スケッチブックなども公開され、他分野にも多大な影響を及ぼした「萩尾望都の世界」に迫っている。本展でしか入手できないオリジナルグッズや公式ブック、コラボレーションカフェもチェックしてほしい。