第4章 フランスの森英恵 オートクチュール
本展の核となるのが、森英恵の代名詞ともいえるオートクチュール作品に焦点を当てる圧巻の4章だ。

森は1977年に東洋人として初めて、また10年ぶりの女性のオートクチュールデザイナーとして、パリ・オートクチュール組合の正会員となり、作品発表を始めた。この章では、「蝶は国境を超える」「役者絵を纏う」「編む・折る・重なる」「変わり素材」「日本の文字を纏う」「刺す」「花を扱う」「お嫁さん」など、技法や素材に注目した様々なテーマをもとに、1977年のデビューコレクションから、2004年のファイナルコレクションまでが網羅的に紹介される。

とくに1977年のコレクションは、森の象徴的モチーフだった蝶を封印し、蛇をモチーフに用いるなど、ゼロからの出発として新たな表現を模索した様子が見てとれる。森が「初めて自分が表現できた」と語ったオートクチュールの世界に浸りたい。





















