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「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」(国立新美術館)開幕レポート。400点の作品と資料で振り返る思想と実践【4/5ページ】

第4章 フランスの森英恵 オートクチュール

 本展の核となるのが、森英恵の代名詞ともいえるオートクチュール作品に焦点を当てる圧巻の4章だ。

手前にあるのはイヴニングドレス「蝶の黒いドレス」(1990年春夏)

 森は1977年に東洋人として初めて、また10年ぶりの女性のオートクチュールデザイナーとして、パリ・オートクチュール組合の正会員となり、作品発表を始めた。この章では、「蝶は国境を超える」「役者絵を纏う」「編む・折る・重なる」「変わり素材」「日本の文字を纏う」「刺す」「花を扱う」「お嫁さん」など、技法や素材に注目した様々なテーマをもとに、1977年のデビューコレクションから、2004年のファイナルコレクションまでが網羅的に紹介される。

1977年のオートクチュールコレクション

 とくに1977年のコレクションは、森の象徴的モチーフだった蝶を封印し、蛇をモチーフに用いるなど、ゼロからの出発として新たな表現を模索した様子が見てとれる。森が「初めて自分が表現できた」と語ったオートクチュールの世界に浸りたい。

手前はイヴニングアンサンブル「黄金色の鶴のドレスとカフタン」(2004年秋冬)
蝶をモチーフにしたコレクションの数々

編集部

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