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「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」(国立新美術館)開幕レポート。400点の作品と資料で振り返る思想と実践【3/5ページ】

第3章 ファッションの情報基盤を作る―出版・映像・表現の場作り

 森の活動はファッションにとどまらず、建築やメディアへと広がっていく。第3章「ファッションの情報基盤を作る―出版・映像・表現の場作り」では、自社の成長とともに、新たな情報メディアを立ち上げることで、日本のファッションに関する発信力向上に大きく貢献したハナヱ・モリグループの事業に焦点が当てられる。

第3章展示風景
『森英恵流行通信』10号(1966年9月3日)

 森は1966年、ファッションハウス森英恵で最新のファッション情報を紹介する媒体である『森英恵流行通信』(69年発行の63号から『流行通信』に改称、2008年に休刊)の刊行を開始。76年には森の長男が編集長を務め、サブカルチャー誌へと発展する『STUDIO VOICE』の制作をはじめたりと、様々なメディアの立ち上げも行った。さらに78年には表参道のランドマークとなった丹下健三設計のハナヱ・モリビル(2012年に取り壊し)を完成させ、森のショーを開催するほか、ファッションに敏感な人々の交流の場をつくった。

『STUDIO VOICE』や『流行通信』のアーカイヴ
かつてのハナヱ・モリビル

 本章では、ハナヱ・モリビルをはじめとする建築プロジェクトや、雑誌・映像などのメディア展開を通して、森がブランドを拡張し、セルフイメージを構築していった過程を検証する。ファッションを起点としながら、都市空間や文化産業に影響を与えていったダイナミズムが浮かび上がる。また、広く知られる日本航空の歴代制服(1967~2000)もこのセクションに並ぶ。

第3章展示風景
森英恵が手がけた日本航空の歴代制服

編集部

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