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「ある⽇」(座間市役所/ビナウォークほか)開幕レポート。誰かと向き合うことを福祉として真摯に考える

神奈川県⼤和市・海⽼名市・座間市・綾瀬市の連携によって行われるこのプロジェクト「ある⽇」。その展覧会企画が、座間市役所(2⽉21⽇〜3⽉2⽇)と海⽼名中央公園・ビナウォーク(2⽉21⽇〜28⽇)などで開幕した。飯川雄大、金川晋吾、キュンチョメの3組のアーティストが参加している。

文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)

展示風景より、キュンチョメ《一粒の海と歩く》

 社会との接点をうまく構築できず、孤独・孤⽴している(と感じている)⼈たちとともにあることを、アートの観点から考えるプロジェクト「ある⽇」。神奈川県⼤和市・海⽼名市・座間市・綾瀬市の連携によって行われるこのプロジェクトの展覧会企画が開幕した。キュレーションはキュレーター/プロデューサーの田中みゆきが務める。

展示風景より、飯川雄大のワークショップ展示「0人もしくは1人以上の観客に向けて」

 本企画を主催する4市は、様々な問題を抱え⽣活に困っている⼈からの相談を受けとめ、関係機関や団体、地域の⼈たちの⼒を借りながら相談者に寄り添う「相談⽀援」を⾏ってきた。なかでも「断らない相談⽀援」を⾏ってきた座間市は、昨年、鈴木康広の展覧会「空気の人/分光する庭」を開催。制度的な福祉ではカバーできない領域のコミュニケーションを、アートの力で行うものとして大きなインパクトを残した。

鈴木康広「空気の人/分光する庭」(座間市役所、2024)展示風景

 「ある日」は、ワークショップを中心にアートの現場を創出するもので、飯川雄大、金川晋吾、キュンチョメの3組のアーティストと、相談支援に関わる人々によってつくられている。こうしたワークショップのひとつの結実として、座間市役所と海老名市の海老名駅前のビナウォーク(ViNAWALK)で展覧会が開催されるかたちとなっている。各会場の様子をレポートでお伝えする。

展示風景より、飯川雄大のワークショップ展示「0人もしくは1人以上の観客に向けて」

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