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「ある⽇」(座間市役所/ビナウォークほか)開幕レポート。誰かと向き合うことを福祉として真摯に考える【5/6ページ】

ビナウォーク(ViNAWALK)

 海老名市の中心地である海老名駅に隣接した複合商業施設・ビナウォークは、海老名中央公園と一体となったテーマパークのような構造が特徴的だ。公園のシンボルとなっている「七重の塔」の前に行けば、ここを舞台に行われている、飯川雄大のワークショップ展示「0人もしくは1人以上の観客に向けて」の案内が記された、ピンク色のハンドアウトを手に取ることができる。

ビナウォーク
展示風景より、飯川雄大のワークショップ展示「0人もしくは1人以上の観客に向けて」

 飯川はワークショップ参加者とともに、「バレそうでバレない、でも気がついたら目が離せなくなるようなイタズラ」をテーマとした作品を制作。飯川と参加者は場所、材料、制作方法を自由に発想した。

展示風景より、飯川雄大のワークショップ展示「0人もしくは1人以上の観客に向けて」

 ハンドアウトにはビナウォークの地図とともに、参加者が制作した作品の名前と場所が記されている。しかし、本ワークショップの作品を見つけるのは容易ではない。階段の裏に隠れるようにつくられた小さな部屋、植え込みに潜む動物たち、大きな三角コーンと並んだ極小の三角コーン、手すりにぶら下げられたオブジェなど、視線を様々に変えなければ出会うことはできない。

展示風景より、飯川雄大のワークショップ展示「0人もしくは1人以上の観客に向けて」

 20年以上にわたり市民に親しまれてきたこの商業施設が、ワークショップを通して非日常を内包する空間に生まれ変わっていた。参加者たちがどのような思いでここを訪れる人に気づきを与えようとしているのか、作品からぜひ想像してみてもらいたい。

展示風景より、飯川雄大のワークショップ展示「0人もしくは1人以上の観客に向けて」

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