2024年3月、岐阜・高山市に美術館を併設した会員制ホテル「サンクチュアリコート高山 アートギャラリーリゾート」が開業を予定している。このホテルは、昨年5月に閉館した岐阜・高山市の飛騨高山美術館の敷地に建設されるもので、美術館は同館のコレクションを引き継ぐ。
飛騨高山美術館は1997年開館の美術館で、ガラス工芸や家具のコレクションで知られていた。今回、ホテルに併設される新たな美術館でも、16 世紀から20 世紀にかけて世界中から収集されたガラス工芸品をはじめ、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、現代作家や、19世紀末の家具や照明器具などを展示する。
美術館ロビーには、ルネ・ラリックの《シャンゼリゼ・ショッピング・アーケードの噴水》を設置。また、「ガレの杜~アール・ヌーヴォー」と名づけられた部屋では、花器《フランスの薔薇》をはじめとするエミール・ガレの名作の数々を展示される。また、「アートラウンジ」と名づけられた空間では名作家具などの展示とともに、映像鑑賞や関連書籍を閲覧できる。
なお、ホテルは会員制だが、併設の美術館は会員以外の利用も可能だ。