
ブルーチップ・アーティスト強し。NFTブームでもオークション市場では依然優位
ニューヨークの主要なスプリングオークションでは、ピカソをはじめとするブルーチップ・アーティストが、現在でも国際的なアート市場を支える真の柱であることが明らかになった。現時点での2021年オークション売上高トップ10から見えてきたものとは?

ニューヨークの主要なスプリングオークションでは、ピカソをはじめとするブルーチップ・アーティストが、現在でも国際的なアート市場を支える真の柱であることが明らかになった。現時点での2021年オークション売上高トップ10から見えてきたものとは?

アレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブ・ディレクターを務めるグッチは、同ブランド初のNFT作品をクリスティーズのセール「PROOF OF SOVEREIGNTY: A Curated NFT Sale by Lady PheOnix」に出品した。入札開始価格は2万ドル。

サザビーズのコンテンポラリーアート部門アジア地区統括を務めている寺瀬由紀が今年7月をもって退任。独立することが発表された。アレックス・ブランジックとマックス・ムーアが、それぞれ新たに設立されるモダン・コンテンポラリーアート部門アジア地区のチェアマンとコンテンポラリーアートセールス部長に就任する。

毎年ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスで開催されるアートフェア「フリーズ」が、2022年にソウルで新たなアートフェアを立ち上げることを発表した。

5月11日〜14日にニューヨークで開催された「21世紀美術」「20世紀美術」イブニングセールと3つのデイセールで、クリスティーズが合計約7億7270万ドル(約844億円)の売上高を記録した。パブロ・ピカソの《Femme assise près d'une fenêtre(Marie-Thérèse)》(1932年)は1億341万ドル(約113億円)で落札され、2年ぶりにオークションでは1億ドルを超えた作品となった。

草間彌生が友人の医師・廣瀬輝夫に贈った11点の最初期作品が5月12日に合計約1523万ドル(約16億6600万円)で落札され、事前の予想落札価格880万ドルのほぼ2倍となった。

5月12日にニューヨークで開催された3つのイブニングセールで、サザビーズが約5億9700万ドル(約654億円)の総売上を記録。この数字は、同社前年同期のセールに比べて64パーセント増加している。

昨年新型コロナウイルスの合併症によって逝去したファッションデザイナー・高田賢三の個人コレクションが、5月11日にパリで競売にかけられ、約3億2000万円の売上高を記録した。

アントニー・ゴームリー、アレックス・カッツ、エリザベス・ペイトンなどの著名アーティストを取り扱っているメガギャラリー「タデウス・ロパック」が、今年10月にソウルに新しいスペースをオープンする。

公益社団法人経済同友会が「アート産業活性化に向けたエコシステムの構築」を発表。国内のアート産業の現状と課題を分析しつつ、今後の活性化に向けた8つの提言をまとめた。

ジャン=ミシェル・バスキアの絵画《In This Case》(1983)がクリスティーズ・ニューヨークの21世紀美術イブニングセールで9310万ドル(約101億円)で落札。バスキアのオークションにおける過去最高額の2番目を記録した。

イギリス王室コレクションなど以外の個人が所有する8枚のレオナルド・ダ・ヴィンチのドローイングのうちの1枚である《Head of a Bear》が、7月8日にクリスティーズ・ロンドンで開催されるオークションに出品。予想落札価格は800万〜1200万ポンドとなる。

サザビーズが、6月3日〜10日にNFTムーブメントを代表するアーティストの作品を一堂に集めるオークション「Natively Digital」をオンラインで開催。世界で初めて鋳造されたNFTを使った作品、ケビン・マッコイの《Quantum》をはじめとする作品が出品され、全作品の入札は100ドルから始まる。

サザビーズが5月20日〜27日の期間中、初めての女性アーティストに特化したオークション「(Women)Artists」をオンラインで開催。オールドマスターから現代美術まで、400年にわたる女性アーティストの作品をラインナップする。

国内の現代美術のアートマーケットが盛り上がりを見せ、「アートバブル」という言葉も聞かれるようになってきた。その実態はどのようなものなのか、小山登美夫ギャラリー代表の小山登美夫、SBIアートオークションの加賀美令、アート東京の北島輝一に現場からの意見を語ってもらった。

今年5月19日〜23日に開催されるアートフェア「アート・バーゼル香港2021」が、初となるライブ配信プログラム「アート・バーゼル・ライブ:香港」の詳細を発表した。リアルなフェアに参加する各ギャラリーのブースでの展示内容をオンラインで鑑賞可能なオンライン・ビューイング・ルーム(OVR)のほか、会場からライブ配信されるバーチャルツアーや特別イベントなども予定されている。

大阪市の堂島・中之島エリアを舞台にした国際的なアートフェアで、5月13日〜16日に開催を予定していた「art stage OSAKA 2021」が、新型コロナウイルス感染拡大により開催延期を発表した。新しい会期は6月11日〜13日。

2年ぶりの開催となった「アートフェア東京2021」(3月18日〜21日)同フェアが発表した入場者数や売上を、マネージング・ディレクターの北島輝一による解説や分析を踏まえつつ振り返る。

SBIアートオークションは4月23、24日の2日間にわたって東京・代官山のヒルサイドフォーラムで「第44回モダン&コンテンポラリーアートセール」を開催した。注目の落札結果を、ピックアップしてお届けする。

今年5月よりクリスティーズがイブニングセールのジャンルを再編。5月11日に開催される20世紀美術イブニングセールのハイライト作品をピックアップして紹介する。