大阪・関西万博で見るべき13組のパブリック・アート

大阪・夢洲の大阪・関西万博会場内各所に、野外彫刻や壁画、ミューラルといったパブリックアートを展示する「Study:大阪関西国際芸術祭 / EXPO PUBLIC ART」が開催される。会期は4月11日〜10月13日。各作品を開幕に先んじてレポートする。

文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)

会場風景より、森万里子《Cycloid Ⅲ》(2015)

 大阪・関西万博の会期中に、大阪各所を舞台に開催される芸術祭「Study : 大阪関西国際芸術祭」(4月11日〜10月13日)。同芸術祭が、夢洲の万博会場内各所に、野外彫刻や壁画、ミューラルといったパブリックアートを展示する「Study:大阪関西国際芸術祭 / EXPO PUBLIC ART」を実施する。

 参加アーティストは奥中章人、金氏徹平、COOK、SceNEプロジェクト(地球研)、田﨑飛鳥(株式会社ヘラルボニー)、DONECY、冨長敦也、中島麦、BAKIBAKI、ハシグチリンタロウ檜皮一彦ミヤケマイ、森万里子の13組。各作家の作品を抜粋して紹介したい。

会場風景より、COOK《WORLD EXPO 2025》(2025)

 第47回ヴェネチア・ビエンナーレ(1997)を筆頭に、世界各国で作品を展開してきた森万里子は、夢洲駅から万博会場へと入っていく東ゲート近くにアルミニウム製の彫刻作品《Cycloid Ⅲ》(2015)を展示。「Cycloid(サイクロイド)」とは、規則のもとで円が回転するときに描く軌跡のことで、始まりも終わりものない宇宙の躍動を表現している。本作は万博会場のアイコンである、藤本壮介の設計による「大屋根リング」の円環に呼応するように設置されている。

会場風景より、森万里子《Cycloid Ⅲ》(2015)

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