ポーラ美術館、30億円のゲルハルト・リヒター作品を落札。アジアにおける欧米作家作品の最高落札額
サザビーズは、10月6日に香港で行われた現代美術のイブニングセールにおいて、ポーラ美術館がゲルハルト・リヒターの作品を約30億円で落札したと明らかにした。
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アジアにおけるオークションで、欧米作家作品として過去最高額である約30億円で落札されたゲルハルト・リヒターの《Abstraktes Bild (649-2) 》(1987)。その落札者が、箱根のポーラ美術館だったことがサザビーズによって明らかにされた。
本作は、10月6日にサザビーズ香港で行われた現代美術セールに出品されたもの。同セールは、総落札額約93億円で、サザビーズ・アジアで開催された現代美術のセール(単独の所有者によるものをのぞく)としては過去最高額となった。
この作品は同セールにおけるハイライトであり、当初の予想落札価格は16億〜19億円だった。サザビーズによると、10分間もの入札合戦が繰り広げられたという。
サザビーズ・アジアのコンテンポラリーアート部門アジア地区統括シニアディレクターである寺瀬由紀はこの落札を受け、「この素晴らしい作品が、アジアでもっとも権威のある私立美術館のひとつであるポーラ美術館に新たな居場所を見つけたことを発表できて、我々は興奮している」とのコメントを発表している。