京都という場所で、アートフェアの可能性を問い直す
なお、今年は三寺院での展示に加え、京都の文化を身体的に体験する特別プログラムも充実している。
鷹峯エリアのROKU KYOTO, LXR Hotels & Resortsでは、花人・杉謙太郎による花会「朝霧の花」や、参加者が花を選び生ける「所望の花」を実施。名勝・渉成園では和舟遊覧や庭園ツアーも展開される。

また、妙覺寺では会期中に地域の飲食店などが集まる「Nishijin Food Marché」も開催。アートフェアのチケットを持っていない人も利用できるなど、地域に開かれた場づくりが試みられている。
こうした取り組みから見えてくるのは、作品の売買の場としてだけではない、アートフェアの可能性だ。作品にどのような価値を見出すのか。その価値は、作家や制作年代、素材、市場価格だけによって決まるものではない。作品が置かれる場所や歴史的な文脈、鑑賞者の経験によっても、その見え方は変わりうる。
歴史ある寺院建築を舞台に、異なる時代やジャンルの作品が出会うCURATION⇄FAIR Kyoto。作品をどのように見せ、どのような価値を見出し、それを未来へとつないでいくのか。キュレーションとマーケットの往還を掲げる本フェアは、アートフェアという形式そのものを考える機会でもある。



















