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なぜいま世界は「KOGEI」に注目するのか? クリスティーズジャパン・山口桂が語る、日本工芸を世界に売り込む戦略

陶芸、漆芸、竹工芸、螺鈿──。長い歴史を持つ日本の工芸がいま、「KOGEI」として世界のアートマーケットから新たな視線を集めている。なぜいま工芸なのか。そして、日本のKOGEIが世界で存在感を高めるためには何が必要なのか。クリスティーズジャパン代表取締役社長の山口桂を迎え、その可能性と課題を考える。※本記事は美術手帖の動画番組「アート・インサイト」(第5回)をもとに編集したものです。

聞き手=東留伽(フリーアナウンサー) 聞き手・構成=橋爪勇介(編集部)

池田晃将《Error-Debris-》(2020) 金沢21世紀美術館での展示風景より 撮影:編集部

 陶芸や竹工芸、漆芸、螺鈿など、日本で長く受け継がれてきた「工芸」。近年、その工芸がアルファベットの「KOGEI」として、海外で存在感を高めている。

 白磁で知られる黒田泰蔵の作品は海外オークションでも高く評価され、竹工芸の四代田辺竹雲斎は世界各地で大規模なインスタレーションを展開。伝統的な螺鈿の技術とデジタルのイメージを融合させる池田晃将の作品は、ヒューストン美術館をはじめ国内外の美術館に収蔵されている。ラグジュアリーブランドのロエベも2016年に「LOEWE FOUNDATION Craft Prize」を創設し、日本人作家がたびたびファイナリストや受賞者に名を連ねてきた。

 こうした動きを、長年ニューヨークを中心に日本・東洋美術のマーケットを見てきた山口桂はどう捉えているのか。

美術手帖「アート・インサイト」

「工芸」をファインアートと対置しない

──長年、国際的なアートマーケットで日本美術を扱ってきたなかで、日本の工芸、そしてKOGEIの位置づけはどのように変化してきたと感じていますか。

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