黒川紀章の中銀カプセルを活用したアートスペース「SHUTL」が空間リニューアルへ。設計は建築家・板坂留五

中銀カプセルタワービルのカプセルを再活用したアートスペース「SHUTL(シャトル)」が、今年7月にリニューアルオープンする。設計・デザインは若手建築家・板坂留五(RUI Architects)が手がける。

左:板坂留五(RUI Architects) Photo by Nanako Ono 右:板坂による本プロジェクトのコンセプトスケッチ

 メタボリズム建築を代表する黒川紀章設計の「中銀カプセルタワービル」(2023年4月に解体)。そのカプセル2基を収納し、2023年10月にオープンした「SHUTL(シャトル)」が、空間リニューアルを行うことが決定した。

板坂による本プロジェクトのコンセプトスケッチ

 「伝統と現代の新たな接続方法を生み出す実験場(ラボ)として、未来のオーセンティックを生み出す」というコンセプトを掲げる同スペース。今回のリニューアルでは、メタボリズムの文脈を引き継ぎつつ、若手建築家の柔軟な発想によって空間をアップデートし、表現者の感性や想像力をより引き出す「持続可能でアクティブなギャラリー空間」へと進化させることを目指す。

設計は板坂留五(RUI Architects)

 設計・デザインを担当するのは、1993年兵庫県生まれの若手建築家・板坂留五(RUI Architects)。板坂は、住宅作品「半麦ハット」(西澤徹夫との共同設計)や、カフェ&ショップ「ミヤチ商店」、「DESIGNTIDE TOKYO 2024」の会場構成、WHAT MUSEUM「波板と珊瑚礁 -建築を遠くに投げる八の実践」への出展など、多岐にわたる領域で実績を持つ。

新築住宅兼店舗「半麦ハット」 Photo by Nanako Ono
カフェの内装「ミヤチ商店」 Photo by Nanako Ono

 リニューアル後の空間では、展示やイベントに合わせてモジュールを持つ什器をレイアウトできる計画を立てているという。板坂は次のようにコメントする。「ただ自由なだけでなく、ときに制限にもなる仕組みが、作家と空間の対話を生む。作家に限らず、作品自体や鑑賞者、近隣の人や環境も巻き込んで、昼夜、季節、1年を通して生き生きとするような空間を目指しています」。

 5月下旬に着工し、6月中旬には空間の全容やリニューアルオープン時の展示内容が発表される予定だ。なお、リニューアルに伴いSHUTLは一時休館となる。