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日本のアートマーケットに必要な変化とは何か。Pace ギャラリーのCEOマーク・グリムシャーが考える“火種”

今年9月、東京・麻布台ヒルズにグランドオープンするPace 東京。日本のアートマーケットの現状やPace 東京の今後の活動について、7月に来日した同ギャラリーのCEOであるマーク・グリムシャーにインタビューを行った。

聞き手・文=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部) ポートレイト撮影=手塚なつめ

マーク・グリムシャー

 今年7月から8月にかけて特別内覧会を行い、9月には東京・麻布台ヒルズにグランドオープンを予定しているPace 東京。7月5日、横浜で開催されたアートフェア「Tokyo Gendai」のプレビュー日が終了した翌日に、Pace ギャラリーのCEOマーク・グリムシャー氏にインタビューする機会を得た。

 グリムシャー氏は、日本のアートマーケットが孤立しがちであるものの、マーケットを成功させるための要素は揃っており、「黒船」のような国際的ギャラリーやアートコミュニティが参入することで、新たな可能性が広がると語った。

 また、香港、ソウル、そして東京の拠点が連携して、アジア内でのアートシーンの流動性を高めることが今後の重要な目標であると強調する。さらにグリムシャー氏は、アーティストや文化を支援し、それを世界中に広げるプラットフォームを創り上げることをPace の真のグローバルな使命としている。

 今回のインタビューを通じて、日本のアートマーケットに対するグリムシャー氏の見解や今後の展望について、より深く理解することができた。Pace 東京のグランドオープンにより、日本のアートシーンにはどのような変化をもたらすのか、ますます期待が高まる。

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