クレカ決済でミュージアムを支援。エポスカードと国立美術館がコラボした「ミュージアム エポスカード」とは?【2/3ページ】

カード利用がミュージアムの寄付に

 丸井グループの相田昭一・常務執行役員 CDOは、「世の中はメリハリ消費にシフトしている。コスパ経済とは対極の『好き』が駆動する経済に注目し、新たな市場創造を目指している」と語る。そのため、同社では「好き」を応援するカードを88企画展開。その会員数は約101万人に及ぶ。

 ミュージアム エポスカードもこの流れにあるもので、社内コンクールでの提案によって実現した。提案者である新宿マルイの三橋真唯は、同カードを提案した理由として、「私がミュージアムから受け取ったものを少しでもお返しする機会であり、ミュージアムを気軽に支えられる仕組みができれば。カードを通して、好きという気持ちが未来につながることを多くの人に実感してもらいたい」と語っている。

 カードは新規入会1件につき1000円が3法人に寄付。また、カード利用金額に応じた加算ポイントから、利用金額の0.1%がその券面デザインに応じた美術館・博物館に寄付される。また利用者は入会から3ヶ月以内に3万円以上利用すると、法人ごとに異なる特典が得られる。

ミュージアム エポスカード

 カード券面は、3法人が所蔵する作品・文化財から4つずつ選ばれた合計12デザイン。国立美術館からは、クロード・モネ《陽を浴びるポプラ並木》やポール・セザンヌ《大きな花束》、アルフォンス・ミュシャ《サラ・ベルナール アメリカン・ツアー》、千種掃雲《南国》の4種、国立文化財機構からは遮光器土偶、埴輪、菱川師宣《見返り美人図》、円山応挙《朝顔狗子図杉戸》の4種、国立科学博物館からはフタバススキリュウ、筑波実験植物園、生き物たちの日本列島、ニホンオオカミの4種がラインナップされている。

ミュージアム エポスカード

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