今週末に見たい展覧会ベスト18。学習院の新ミュージアムから大覚寺、パウル・クレーにロバート・キャパまで【5/8ページ】

今週開幕

「西洋絵画、どこから見るか?」(国立西洋美術館

展示風景より、フアン・サンチェス・コターン《マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物》(1602頃、サンディエゴ美術館蔵)

 東京・上野の国立西洋美術館で、「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」(通称「どこみる展」)が開幕した。会期は6月8日まで。会場レポートはこちら

. 本展は、アメリカのサンディエゴ美術館と国立西洋美術館の所蔵品をあわせた88点を展示し、ルネサンスから19世紀末に至る約600年の西洋美術史をたどるものだ。

 展覧会は、時代ごとに「ルネサンス」「バロック」「18世紀」「19世紀」と章立てされており、全88点の作品を30以上の小セクションに分けて展示。作品を並べて比較することで、それぞれの個性や共通点がより際立たせるとともに、鑑賞の手助けとなるような解説パネルも設置し、西洋絵画の見方やその奥深さをわかりやすく伝えることを意識した展覧会となっている。

会期:2025年3月11日~6月8日
会場:国立西洋美術館
住所:東京都台東区上野公園7-7
電話番号:050-5541-8600
開館時間:9:30~17:30(金土~20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月、5月7日(ただし、3月24日、5月5日、5月6日は開館)
料金:一般 2300円 / 大学生 1400円 / 高校生 1000円 / 中学生以下 無料

所蔵作品展「移転開館5周年記念 花と暮らす展」(国立工芸館

十三代今泉今右衛門(善詔) 色鍋島薄墨石竹文鉢 1982 国立工芸館蔵
撮影:エス・アンド・ティ フォト ©2019

 金沢の国立工芸館で、所蔵作品展「移転開館5周年記念 花と暮らす展」が開幕した。会期は6月22日まで。会場レポートはこちら

 本展は、国立工芸館の所蔵作品を中心に、春から夏にかけて咲く花などの植物をテーマにした工芸・デザイン作品と、花のためのうつわを紹介。さらに、国立西洋美術館からの特別出品として、モーリス・ドニの《花束を飾った食卓(マルト・ドニと二人の娘ベルナデット,アンヌ=マリー)》(1904)と《ハリエニシダ》(1911頃)の2点も展示する。会期中、前期と後期にて一部展示替えが行われる。

 また、明治から昭和の時代に活躍したグラフィックデザイナー、杉浦非水(1876〜1965)の旧蔵本の一部を紹介するテーマ展示「本と暮らす」も同時開催。工芸館アートライブラリが所蔵しているおよそ400点の杉浦非水旧蔵資料のうち、植物に関連したものを展覧する。

会期:[前期]2025年3月14日~5月6日、[後期]]5月8日~6月22日
会場:国立工芸館
住所:石川県金沢市出羽町3-2
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9:30~17:30 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、3月31日、4月7日、28日、5月5日は開館)、5月7日
料金:一般 300円 / 大学生 150円 / 高校生以下および18歳未満、65歳以上 無料

編集部

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