今週末に見たい展覧会ベスト18。学習院の新ミュージアムから大覚寺、パウル・クレーにロバート・キャパまで【6/8ページ】

「VOCA展2025 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」(上野の森美術館

 上野の森美術館で「VOCA展2025 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」が開催される。会期は3月15日〜3月30日。

 「VOCA展」は、現代アートにおける平面の領域で国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に、1994年より毎年開催している美術展。日頃から多くの作家をリサーチしている全国の美術館学芸員、研究者などから推薦委員を選出し、それぞれ 40歳以下の作家1名(組)を推薦してもらい、推薦された作家全員に展覧会への出品を依頼している。

 本展に出品するのは、これからを期待される新進気鋭の作家23組(24名)。このなかから、グランプリとなるVOCA賞は、宮本華子の《在る家の日常》に決定。そのほかVOCA奨励賞には諫山元貴、小林万里子、VOCA佳作賞には鮫島ゆい、𠮷田芙希子の作品が選出された。また、大原美術館賞には髙木優希の作品が、同美術館の選考により選出された。

会期:2025年3月15日~3月30日
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
電話:03-3833-4191
開館時間:10:00~17:00(3月30日は〜15:00) ※入場は閉館30分前まで
休館日:無休
観覧料:一般 800円 / 大学生 400円 / 高校生以下 無料

「華族文化 美の玉手箱 芸術と伝統文化のパトロネージュ」(霞会館記念学習院ミュージアム

展示風景より

 学習院大学に新たな大学博物館「霞会館記念学習院ミュージアム」が誕生。そのリニューアルを記念した特別展「華族文化 美の玉手箱 芸術と伝統文化のパトロネージュ」がスタートした。会期は5月17日まで。

 学習院大学史料館は、1949年に開学した学習院大学の附置研究施設として75年に設立。開館以来、史・資料の収集・保存、調査・研究、展示・公開 を行い、数多くの展覧会も開催してきた。そのコレクションは古文書、絵画、工芸など25万点を超え、なかでも皇族・華族ゆかりの品々は、貴重な史・資料、美術品群と言える。

 同展は、霞会館記念 学習院ミュージアムの柿落としとなるもの。「学習院」「皇族・華族」に関する史・資料・美術品を収集し、調査研究を続けてきた同館のコレクションのなかから、皇族・華族ゆかりの品々を展覧し、日本のパトロネージュの一端を紹介。職人たちの庇護を目的に制作された工芸品、皇族・華族らの暮らしを彩った調度品や身の回りの品々、儀礼で用いられる装束やドレス、絵画、工芸、古文書、文学史料など約100点を展覧できる機会となっている。

会期:2025年3月14日〜5月17日
会場:霞会館記念学習院ミュージアム
住所:東京都豊島区目白1-5-1 学習院大学目白キャンパス内
開館時間:10:00〜17:00
休館日:日、祝日、その他大学休講日・入試期間など
料金:無料

編集部

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