今週開幕
上野アーティストプロジェクト 2024「ノスタルジア―記憶のなかの景色」、コレクション展「懐かしさの系譜─大正から現代まで」(東京都美術館)
東京・上野の東京都美術館で、上野アーティストプロジェクト2024「ノスタルジア―記憶のなかの景色」とコレクション展「懐かしさの系譜─大正から現代まで 東京都コレクションより」が開催される。会期はともに11月16日〜2025年1月8日。
「ノスタルジア―記憶のなかの景色」では、日常の街の風景を描く阿部達也と南澤愛美や、子供のいる情景を描き出す芝康弘と宮いつきらを展示。また、「記憶のなかの景色」を表現している入江一子、玉虫良次、近藤オリガ、そして久野和洋の作品も紹介する。各々の表現による多様な「ノスタルジア」を展示することで、そこにまつわる複雑な感情が持っている意味と可能性を探っていくものとなる。
さらに連動して開催するコレクション展「懐かしさの系譜─大正から現代まで 東京都コレクションより」では、東京都が所蔵するコレクションのなかから、昔日の情景をとらえた絵画などに加え、現代の都市郊外を映した写真なども紹介。大正期から現代にいたる日本の風景をたどることにより、人々がそれらの中に見出してきた「懐かしさ」とは何であるかについて、あらためて考えるものとなる。
会期:2024年11月16日〜2025年1月8日
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話番号:03-3823-6921
開館時間:9:30〜17:30(11月22日、29日は〜20:00)※入室は閉室の30分前まで
休館日:11月18日、12月2日、16日、21日〜2025年1月3日、6日
料金:[ノスタルジア―記憶のなかの景色]一般 500円 / 65歳以上 300円、[懐かしさの系譜─大正から現代まで]無料
「黒部市美術館開館30周年 サエボーグ Enchanted Animals」(黒部市美術館)
富山県の黒部市美術館で「黒部市美術館開館30周年 サエボーグ Enchanted Animals」が開催される。会期は11月16日〜2025年1月13日。
サエボーグは、ラテックス製のボディースーツで自身の身体を拡張させて家畜等のキャラクターに扮しパフォーマンスを行ってきた。農場や家という生活世界を舞台に彼らの役割を演じることで、生きることの関係や構造を鑑賞者に開示している。
本展は、代表作である《Slaughterhouse(スローターハウス)》《Pigpen(ピッグペン)》《Pootopia(プートピア)》という、農場が舞台の中心となる作品で構成。そして、その舞台に本展のタイトルにもなっている「Enchanted Animals(エンチャンテッド・アニマルズ)」(魔法にかかった動物たち)が新たな世界を立ち上げるという。
会期:2024年11月16日〜2025年1月13日
会場:黒部市美術館
住所:富山県黒部市堀切1035(黒部市総合公園内)
開館時間:9:30〜16:30 ※入館は16:00まで
休館日:月(ただし1月13日は開館)、12月29~1月3日
料金:一般 500円 / 高校・大学生 400円 / 中学生以下 無料
「平安文学、いとをかし─国宝『源氏物語関屋澪標図屏風』と王朝美のあゆみ」(静嘉堂@丸の内)
東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館で、「平安文学、いとをかし─国宝『源氏物語関屋澪標図屏風』と王朝美のあゆみ」が開催される。会期は11月16日〜2025年1月13日。
王朝文化が花開いた平安時代には、漢詩や和歌、物語や日記など、様々なジャンルの文学作品が誕生した。平安文学は日本美術のなかでも重要なテーマとしてあり続け、時代を超えて数多くの作品に影響を与えている。
本展では、国宝 俵屋宗達《源氏物語関屋澪標図屏風》、国宝 《倭漢朗詠抄 太田切》をはじめとする国宝3件、重要文化財5件を含む平安文学を題材とした絵画や書の名品と、静嘉堂文庫が所蔵する古典籍から鑑賞者を平安文学の世界に誘うという。
会期:2024年11月16日〜2025年1月13日 ※12月2日はトークフリーデー
会場:静嘉堂文庫美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-1−1 明治生命館1F
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで)
休館日:月(祝日の場合は翌火)、展示替期間、年末年始
料金:一般 1500円 / 高大生 1000円 / 障害者手帳をお持ちの方(同伴者1名無料を含む)700円 / 中学生以下無料