「Everyday Enchantment 日常の再魔術化」(シャネル・ネクサス・ホール)開幕レポート。興味をかき立てる造形が提示する日常のなかの気づき

東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで、長谷川祐子による次世代キュレーター育成のためのプロジェクト「長谷川Lab」とコラボレーションした企画シリーズ「Everyday Enchantment 日常の再魔術化」が開幕した。会期は12月8日まで。

文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)

展示風景より、小林椋《ここから握り見ることのできる節足の引き潮は段々》(2024)

 東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで、長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長、東京藝術大学名誉教授)による次世代キュレーターを育成する「長谷川Lab」とのコラボレーション企画シリーズ「Everyday Enchantment 日常の再魔術化」が開幕した。会期は12月8日まで。

展示風景より、小林椋《ここから握り見ることのできる節足の引き潮は段々》(2024)

 シリーズ第1回となる本展は、長谷川のアーティスティック・ディレクションのもと、キュレーションを「長谷川Lab」の佳山哲巳とフィン・ライヤンが担当。参加作家はビアンカ・ボンディ、小林椋、丹羽海子の3名だ。

 長谷川は本シリーズについて次のように語る。「若いキュレーターが育っていくプロセスを見せていきたいと思っている。現代はAIの革命によって、人間の想像力やヒューマニティの変革が迫られる時代だ。キュレーションとは関係性をもって事物を配置することで、新たな意味を生成する行為。その点でこの時代において、キュレーションとは変革のための重要なプロセスになるはずだ」。

左からフィン・ライヤン、長谷川祐子、佳山哲巳

編集部

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