「まえばしガレリア」のタカ・イシイギャラリーで、食とアートとの関係をめぐる「FOOD for THOUGHT」展が開催へ

「まえばしガレリア」のテナントのひとつであるタカ・イシイギャラリー 前橋で、食とアートとの関係をめぐるグループ展「FOOD for THOUGHT」が開催される。会期は9月17日〜11月12日。

Tomoo Gokita Eating Pleasure 2023 キャンバスにアクリル 162x194cm © Tomoo Gokita. Courtesy of Taka Ishii Gallery / Photo: Kenji Takahashi

 群馬県前橋市の新たなアートスポットとして今年の5月にオープンした「まえばしガレリア」。そこのテナントのひとつであるタカ・イシイギャラリー 前橋で、食とアートとの関係をめぐるグループ展「FOOD for THOUGHT」が開催される。会期は9月17日〜11月12日。

 食はアートにおいて、アイデンティティ、時間、生、文化などを象徴するものとして描かれてきた。相手の好物からその人物像が垣間見えたりなど、生命維持のための栄養素としてのみならず、アート同様人々に喜びを与えるものでもある。

 本展に出品されるマリオ・ガルシア・トレスの静物をめぐる映像作品では、果物と花の腐敗が進行するなか、故人であるメキシコ人画家エルメネヒルド・ブストスに宛てた手紙を通じて、あるひとつの作品が別々の時代に別々の意味を担うことについての思索が展開される。いっぽうで、キュビスムの画家であるジョルジュ・ブラック、現代美術の作家であるデイヴィッド・ホックニースターリング・ルビーは、それぞれに絵画という伝統的なジャンルに正面から立ち向かい、写真家・森山大道は、媒体としての写真に対する新鮮なアプローチに取り組んでいる。荒木経惟五木田智央奈良美智奈良原一高、高梨豊の作品では、食を楽しむ場面を見ることができるだろう。

 また、本展では、民藝運動に関連する書の作品や機能的な陶磁器も展示される。

 出品作家は、荒木経惟、ジョルジュ・ブラック、船木研兒、マリオ・ガルシア・トレス、五木田智央、濱田庄司、デヴィッド・ホックニー、掛井五郎、加守田章二、河井寛次郎、ケラミコス、金城次郎、森山大道、村瀬恭子、奈良美智、奈良原一高、ウィリアム・J・オブライエン、パブロ・ピカソ、スターリング・ルビー、島岡達三、高梨豊、築地仁、柳宗悦。

 お気に入りのレシピの紹介というかたちで本展に参加するギャラリー・アーティストは、マリオ・ガルシア・トレス、五木田智央、グラシエラ・イトゥルビデ、奈良美智、スターリング・ルビー、ケリス・ウィン・エヴァンスほか。

Graciela Iturbide Sopa de Aguacate 2023 @Graciela Iturbide. Courtesy of Taka Ishii Gallery

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