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森山大道

Daido Moriyama

 森山大道は1938年大阪府生まれ。フリーのグラフィックデザイナーを経て、写真家・岩宮武二と細江英公に師事する。64年に独立し、「カメラ毎日」に発表した「にっぽん劇場」シリーズが評価され、67年に日本写真批評家協会新人賞を受賞した。68年には同シリーズを収録した写真集『にっぽん劇場写真帖』を発表。同年、中平卓馬に誘われ同人誌『プロヴォーク』に第2号より参加する(同誌は3号で廃刊)。フィルムの粒子が際立つことによる画面の荒れや、手ぶれ。そしてピントのボケなどを特徴とする「アレ・ブレ・ボケ」と呼ばれる作風で知られている。

 主な展覧会に「William Klein + Daido Moriyama」(テート・モダン、ロンドン、2012-13)、「オン・ザ・ロード 森山大道写真展」(国立国際美術館、大阪、2011年)、「森山大道展 Ⅰ.レトロスペクティヴ1965-2005/Ⅱ.ハワイ」(東京都写真美術館、2008年)などがあるほか、カルティエ現代美術財団(パリ)、サンフランシスコ近代美術館などで個展を開催。主な受賞に「第44回毎日芸術賞」(2003)、「ドイツ写真家協会賞」(2004)など。