ル・コルビュジエから篠山紀信「光の情事」まで。今週末に見たい3つの展覧会

2月24日までに終了する展覧会と今週始まった展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。この機会をお見逃しなく。

「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代」展示風景

ル・コルビュジエの原点を知る。「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ― ピュリスムの時代」(国立西洋美術館

会場風景

 20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエ(1887~1965)。その1920年代の活動「ピュリスム(純粋主義)」にフォーカスした初の大規模展覧会「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代」が、東京・上野の国立西洋美術館で2月19日にスタートした。

 絵画、建築、都市計画、出版、インテリア・デザインなど約10年間の多様な活動を振り返る本展。建築家としてのル・コルビュジエがいかに形成されてきたのか、その過程をル・コルビュジエ自身が設計した国立西洋美術館で見ることができる貴重な機会でもある。壁に並んだ絵を見るだけでなく、絵と建築の関係をじっくり体験してほしい。

会期:2019年2月19日~5月19日
会場:国立西洋美術館 本館
住所:東京都台東区上野公園7-7
電話番号:03-5777-8600
開館時間:9:30~17:30(金土〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(3月25日、4月29日、5月6日は開)、5月7日
料金:一般 1600円 / 大学生 1200円 / 高校生 800円 / 中学生以下無料

 

篠山紀信の新作を安藤忠雄建築で。「光の情事──篠山紀信 展」(清春芸術村 光の美術館)

会場風景

 写真界の第一線を走り続ける篠山紀信の展覧会「光の情事──篠山紀信 展」。好評につき会期延長を行った本展も、2月24日でいよいよ閉幕を迎える。

 「光の美術館」は、安藤建築に特有のコンクリート打ちっ放しの美術館で、展示室に人工照明を持たない。そしてこの特徴的な空間に、一切の人工照明を使用せず篠山が撮り下ろした、モノクロのヌード作品が並ぶ。この空間でのみ見ることのできる、モノクロと光のコントラストをお見逃しなく。

会期:2018年11月17日~2019年2月24日
会場:清春芸術村 光の美術館
住所:山梨県北杜市長坂町中丸2072
電話番号:0551-32-4865
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1500円 / 高校・大学生 1000円 ※清春白樺美術館入館料を含む

 

深澤直人ディレクションの民藝展。「民藝 MINGEI -Another Kind of Art」(21_21 DESIGN SIGHT

会場風景

 プロダクトデザイナーであり、日本民藝館館長を務める深澤直人がディレクションを行う「民藝 MINGEI -Another Kind of Art」も2月24日で会期終了を迎える。

 「民藝を通して生の感動を感じてほしい。そして、柳が仲間とともにわいわいと作品を収集し、“すごい”と言い合っていた世界観を再現したい」という深澤の思いを反映した本展は、友人・知人と連れ立って、感想を述べながら鑑賞するのをおすすめしたい展覧会だ。会場には、日本民藝館のコレクションを中心に新旧様々な民藝品約100点が並ぶ。

会期:2018年11月2日〜2019年2月24日
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
住所:東京都港区赤坂9-7-6
電話番号:03-3475-2121
開館時間:10:00〜19:00(入場は閉館30分前まで)
料金:一般 1100円 / 大学生 800円 / 高校生 500円 / 中学生以下無料
休館日:火

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