
「不自由展」でも展示された小泉明郎「空気」シリーズ、歌舞伎町・麦ノ音で常設展示へ
あいちトリエンナーレ2019の一企画「表現の不自由展・その後」においても展示されていた、小泉明郎の「空気」シリーズ。同シリーズのひとつである《空気 #11》の常設展示が、東京・歌舞伎町のダイニングバー「麦ノ音」でスタートした。

あいちトリエンナーレ2019の一企画「表現の不自由展・その後」においても展示されていた、小泉明郎の「空気」シリーズ。同シリーズのひとつである《空気 #11》の常設展示が、東京・歌舞伎町のダイニングバー「麦ノ音」でスタートした。

今週スタートした展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。この機会をお見逃しなく。

最低限の要素である「線」を追った絵画を手がけるアーティストの本山ゆかりによる個展「その出入り口(穴や崖)」が、東京・六本木のYutaka Kikutake Galleryで開催される。会期は9月14日〜10月19日。

神戸の六甲山で2010年より毎年秋に開催されている芸術祭「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」が、今年10回目の開催を迎えた。節目との年となる今回は、全11会場で42組のアーティストが参加。六甲の歴史を踏まえた作品などが揃う今年の見どころをお届けする。

2018年東京・お台場にオープンして以来、多くの来場者を集めている「チームラボ・ボーダレス」。これに次ぐ2つ目の常設美術館「EPSON teamLab无界美术馆:teamLab Borderless Shanghai」が11月5日、上海・⻩浦濱江にオープンする。

写真や映画の原理を用いた視覚実験や、儚い現象や痕跡に着目した作品を手がけるアーティストのイズマイル・バリー。その個展「みえないかかわり」が、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催される。会期は10月18日〜2020年1月13日。

ピカソによる《ゲルニカ》を原画としてほぼ同寸で織られたタピスリ(タペストリー)を中心に、ピカソ作品の様々な側面を検証する展覧会「ピカソ展 ゲルニカ[タピスリ]をめぐって」が、群馬県立館林美術館で開催される。会期は10月5日〜12月8日。

『日本沈没』『復活の日』など、壮大なスケールのSF小説の数々で人気を誇る作家・小松左京。SFの世界に希望を抱き、災害や世界の変化を描き続けたその活動の軌跡を、多彩な資料でたどる展覧会「小松左京展―D計画―」が世田谷文学館で開催される。会期は10月12日~12月22日。

東京都現代美術館で、日本の若手作家を中心に紹介する展覧会「MOTアニュアル2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影」が開催される。参加作家はTHE COPY TRAVELERS、PUGMENT、三宅砂織、吉増剛造プロジェクト|KOMAKUS+鈴木余位、鈴木ヒラク。会期は11月16日〜2020年2月16日。

あいちトリエンナーレ2019のために設置された「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会」は、9月21日に愛知芸術文化センターで初となる公開フォーラムを開催する。

生活のなかで不要となったものや壊れて廃棄された拾得物、あるいはホームセンターで購入できる建築資材など、様々なモノを使用して彫刻作品を制作する利部志穂。今回、その個展「マントルプルーム ― イザナミ、ペレの怒り。」が、東京・駒込のKAYOKOYUKIで開催されている。会期は10月6日まで。

文化庁が2018年度より推進する「アートプラットフォーム事業」。日本の現代美術の国際発信と市場の基盤形成を目指すこの事業とは、いったいどのようなものなのだろか?

開催中の「あいちトリエンナーレ2019」のメイン会場である愛知芸術文化センターにおいて、作者を「津田大介」とするイタズラと思われるキャプションが発見された。

東京国立近代美術館が所蔵する、近代から現代までの日本の彫刻・立体造形を紹介する展覧会「きっかけは『彫刻』。―近代から現代までの日本の彫刻と立体造形」が、熊本市現代美術館で開催。それにあわせ、現代日本の彫刻・立体造形を特集する同館のコレクション展も行われる。会期は9月21日〜11月24日。

日本の美術にみる装飾性・デザイン性に着目する展覧会「『日本の美 美術×デザイン』 -琳派、浮世絵版画から現代へ-」が現在、富山県美術館で開催中だ。琳派、浮世絵版画から現代絵画、ポスターに至るまで、多様な美の様相を紹介する本展の見どころをレポートで紹介する(会期中、複数回展示替えあり)。

あいちトリエンナーレ2019の一企画である「表現の不自由展・その後」の展示中止と、それに関連する一部作家の展示中止に関し、同トリエンナーレ参加作家たちが協働する新たなアクション「ReFreedom_Aichi」が発表された。

ダイナミックな黒一色の木版画で知られるアーティスト、風間サチコ。その個展「コンクリート組曲」が、富山・黒部市美術館で開催される。本展では世界のコンクリート開発史に焦点を当てた作品のほか、黒部近郊のリサーチから生まれた新作も展示。会期は10月12日〜12月22日。

日本を代表する建築家である隈研吾が設計を手がけた美術館「オドゥンパザル近代美術館」がトルコの地方都市エスキシェヒルに開館した。プライベート・ミュージアムであるこの美術館に込められた思い、あるいはそこから見える「これからの美術館の姿」とは?

荒川修作+マドリン・ギンズの世界に着想を得た舞台作品『パズル・クリーチャー』が、「瀬戸内国際芸術祭2019」の秋会期にあわせて豊島で上演される。日程は9月28日〜29日。

環境の世紀とも呼ばれる21世紀、各地で深刻化するのが廃棄物問題。これを解決し、今後の「廃業」を目指す取り組みを紹介する展覧会「廃業を目指すデザイン」が、ATELIER MUJI GINZA Gallery 2で開催される。会期は9月27日〜12月15日。