撤回求める署名、10万を突破。文化庁の補助金不交付決定を受け

文化庁があいちトリエンナーレ2019に対して補助金不交付決定を下した件について、撤回を求める署名が10万を突破した。

 

change.orgより

 文化庁が「あいちトリエンナーレ2019」への補助金約7800万円について不交付を決めた問題について、キャンペーンサイト「change.org」での撤回を求める署名が10万を突破した。

 この件では、「表現の不自由展・その後」の展示再開に向けた方針が固まった9月25日の翌日、萩生田光一文部科学大臣が「文化庁に申請のあった内容通りの展示会が実現できていない。継続できていない部分もある。補助金適正化法等を根拠に交付を見送った」として不交付決定を表明。これに対し、その日のうちにキャンペーンが開始され、次々と署名が行われた。現時点では、署名の提出時期などは明らかになっていない。

 文化庁に対してはこれまで、文化庁前や宮田亮平文化庁長官が学長を務めていた東京藝術大学前などで抗議デモが行われ、美術評論家連盟や日本現代美術商協会などのほか、東京藝術大学や東京大学の教員有志も文科大臣と文化庁長官宛の抗議声明を送付。

 また「あいちトリエンナーレ2019」が採択を目指す「あいち宣言(プロトコル)」の草案では、文化行政による補助金・助成金の審査・交付に関する責務として、「いったん採択された補助金・助成金について、表現内容を理由に、不交付または交付取消をすることは許されない。なお、その審査の手続きについては議事録などを残し、透明化をはかる責務がある」とした一文が盛り込まれている。

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