
篠原有司男の作品に酷似。「SHIBUYA BOXING ART」の顛末を追う
東急株式会社が渋谷の街なかで展開していた「SHIBUYA BOXING ART」が、ニューヨークを拠点にするアーティスト・篠原有司男の作品と酷似しているにも関わらず作家本人の広告への理解を得ていなかったことを受け、同社が謝罪。篠原がコメントを発表する事態へと展開した。この出来事の顛末を追う。

東急株式会社が渋谷の街なかで展開していた「SHIBUYA BOXING ART」が、ニューヨークを拠点にするアーティスト・篠原有司男の作品と酷似しているにも関わらず作家本人の広告への理解を得ていなかったことを受け、同社が謝罪。篠原がコメントを発表する事態へと展開した。この出来事の顛末を追う。

16歳に初めてアート作品を購入し、大学2年生で北京に現代美術館を共同設立した中国のミレニアル世代のコレクター、黄勖夫(マイケル・ホゥアン)。1994年生まれで、昨年2館目の私設美術館を共同設立したマイケルに、美術館の運営やコレクションの構築について話を聞いた。

第1回
多様な文化芸術活動の収益力強化について考え議論する場を提供する全5回のトークイベント「サバイブのむすびめ」。その第1回が、国立科学博物館・標本資料センターの真鍋真コレクションディレクターを迎えて開催された。モデレーターは事業構想大学院大学特任教授の青山忠靖。

今週スタートした展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。なお緊急事態宣言のため、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

ロベール・ドアノー(1912~94)の作品を、音楽を切り口に約200点紹介する展覧会「写真家ドアノー/音楽/パリ」が、2月5日に東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開幕した。

美術手帖では、批評家や学芸員らによる展覧会レビューを毎月掲載。そのなかから、11月に公開された全8本をお届けする。各レビューの詳細はリンクから全文をチェックしてほしい。

第37回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第37回は、理容店を営みながら「小阪城」の「城主」でもある磯野健一を紹介する。

長時間にわたり、ある身体的な行為を繰り返すパフォーマンスを展開してきた関優花。その個展「私をばらばらに説明する」が、約2年ぶりの再始動となるノマドギャラリー「ナオナカムラ」で開催された。展示空間内において、「私」という個人を「女性」「パフォーマー」「アーティスト」といった単純な属性にカテゴライズされず表現することは可能だろうか。本展を埼玉県立近代美術館学芸員の佐原しおりがレビューする。

現代の生命科学論的な思索にもとづき、コンピュータ・シミュレーションによって生まれる自己組織的なプロセスやパターンを作品のモチーフとする村山悟郎。本展では代表作の織物絵画を展開させ、たんぱく質のフォールディングにおける、3次元構造が折りたたまれる生成過程を参照した新作を発表した。キュレーターの四方幸子が新たな展開を中心に読み解く。

コロナの影響で5月に延期された「アート・バーゼル香港2021」が、香港に渡航できない出展ギャラリーに向けて無人ブースのオプションを提案。代わりに主催者が任命したアシスタントをブース内で配置するという。

歴史ある東京の伝統産業を現代美術で表現するオンライン展覧会「江戸東京リシンク展」が3月上旬に開催。舘鼻則孝のディレクションによる本展では、舘鼻が伝統産業を受け継ぐ事業者とコラボレーションした作品に加え、映像や写真などの資料を展示する。

2022年早春に開館を迎える大阪中之島美術館。その開館プレイベントとして、3つのトークイベントが集中開催される。プログラムは、すべてオンラインでの視聴が可能だ。

キヤノンは、新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした文化支援プロジェクト「写真新世紀」の公募を、2021年度で終了することを発表した。

六本木にあるグランド ハイアット 東京がアーティスト・村上隆とコラボレーションし、村上隆作品に囲まれた部屋で宿泊できる1日1組限定のスペシャルプランをスタート。作品も購入可能というこのプランの全貌とは?

1963年浦和市生まれ、鎌倉市を拠点に生命の痕跡を刻み込む作業として布に針目を重ねた作品を制作している沖潤子。「刺繍の理り」(KOSAKU KANECHIKA)と「anthology」(山口県立萩美術館・浦上記念館)のふたつの展覧会を通じて見えてくるものについて、神奈川県立近代美術館・主任学芸員の髙嶋雄一郎がレビューする。

滋賀県立近代美術館が「滋賀県立美術館」として6月27日にリニューアルオープン。リニューアルした内観のイメージや、サイン、グラフィック、ウェブサイトなどを手がけるデザインチームが発表された。

SF映画の金字塔『2001年宇宙の旅』を出発点に、現代における未来観を問い直す展覧会「2021年宇宙の旅 モノリス ウイルスとしての記憶、そしてニュー・ダーク・エイジの彼方へ」が、東京・表参道のGYRE GALLERYで開催される。本展には、アニッシュ・カプーア、ピエール・ユイグ、赤瀬川原平ら9組が参加。会期は2月19日〜4月25日。

黒瀬陽平と合同会社カオスラによるハラスメント被害を受けた安西彩乃の民事訴訟、そして被害回復の支援を目的とする団体「Be with Ayano Anzai」が設立された。ウェブサイトでは、経緯や訴訟に関する文書が公開されている。

ルイ・ヴィトンは、これまで行ってきた様々なコラボレーションを一堂に紹介する展覧会「LOUIS VUITTON &」を原宿のjingで開催する。会期は3月19日〜5月16日。

日本を侮辱する目的で日本国旗を傷つける行為を罰する「国旗損壊罪」を盛り込んだ刑法改正が、自民党の議員有志によって再提出される可能性が出てきた。この法改正が「表現の自由」に与える影響とは何か? 武蔵野美術大学で憲法を教える志田陽子が解説する。