ゴッホやマグリットがマスクに。ベルギーのマスクブランド「kowi kowi」が日本上陸

ベルギー・ブリュッセルで昨年誕生したばかりのマスクブランド「kowi kowi®(コウィコウィ)」が日本に上陸。ゴッホやマグリットといった様々なアートを取り入れたラインナップに注目だ。

ルネ・マグリット《ザ・リターン》(1940)をモチーフにしたマスク

 世界中の誰もがマスクを着用するようになってから約1年。この間、マスクは様々な進化を遂げてきた。そうしたなか、昨年誕生したのがベルギーのマスクブランド「kowi kowi®(コウィコウィ)」だ。

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ《アイリス》(1889)のマスク

 ブランドを設立したジェン・イズコウィッチとグレゴリー・ベルコウィッチは、マグリットやダリの専門家として15 年以上ブリュッセルでアートギャラリーを運営してきた経歴の持ち主。「ブリュッセルの街を皆が白いマスクで寂し気に歩いている姿を見て、日常が色であふれてほしいと思った」ことから、このブランドを立ち上げたという。

ジェン・イズコウィッチとグレゴリー・ベルコウィッチ

 「kowi kowi®」のマスクの特徴は、なんといってもアートとのコラボレーションだ。ラインナップされているのは、モネマグリットゴッホ、カンディンスキー、ヒエロニムス・ボス、リキテンスタイン、サン・テグジュペリなど、誰もが知るアーティスト。こうした作家の作品から、マスクの形や色に最適な絵画をオーナーのふたりが選びぬいている。作品はそれぞれの財団や権利者、 公文書館の承認のもと、共同でベルギーで開発されており、マグリット美術館や星の王子様財団、ベルギー王室でも使用されているという。

クロード・モネ《睡蓮》(1916–1919)のマスク
ヒエロニムス・ボス《快楽の園》(1500)のマスク

 マスクの形状はどんな顔の形にもフィットしやすい型を開発。鼻に合わせるノーズクリップと、顎をしっかりフィットする形が特徴的だ。また耳のゴムバンドの長さはアジャスターで調節可能。繊維の安全証明である「エコテックス® スタンダード100」の認証を取得しており、ヨーロッパ規格の60度の湯による25回の機械洗浄の試験でも効果の持続が保証されている。

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ《花咲くアーモンドの木の枝》(1890)のマスク

 創設者のふたりは、好きなアートを身につけ提示することは、新しい自己表現の手段だととらえている。検査を重ね、安全性と芸術性を兼ねたマスクを追求したという「kowi kowi®」。現在は阪急うめだ本店3階「D.EDIT」にて10種類(各3850円)を販売中。今後の展開にも注目だ。

ロイ・リキテンスタイン《コンポジションII》(1996)のマスク
ルネ・マグリット《呪い》(1960)のマスク
ワシリー・カンディンスキー《イエローレッドブルー》(1925)のマスク

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