昨年新型コロナウイルスの合併症によって逝去した「ケンゾー(KENZO)」の創業者兼ファッションデザイナー、高田賢三。その家具、絵画、オブジェなどのコレクションが、5月11日にパリのオークションハウス「Artcurial」で競売にかけられ、約240万ユーロ(約3億2000万円)で落札された。
オークションの開催前から注目を集めていたウィリアム・エグルストンによる13枚の写真シリーズや漢時代の檜の木馬像、3世紀の仏像は、それぞれ4万6800ユーロ、4万1600ユーロ、2万8600ユーロで落札。漆芸家・浜中勝による八角形のトレイは、1000〜1200ユーロの予想落札価格に対して約40倍の4万2900ユーロで販売され、日本画家・釘町彰による屏風や大型の装飾パネルも3万2500ユーロ〜4万5500ユーロの価格で競り落とされた。
そのほか、高田の自画像は2万800ユーロで落札され、自身が制作した一連の絵画やドローイングもそれぞれ約1万ユーロ〜3万ユーロの価格で販売された。
なおパリで行われるセールと同時に、高田がデザインした衣装作品が130点以上出品されるオンラインオークションも開催。落札価格が50ユーロ〜2600ユーロのこれらの作品は、合計6万8510ユーロ(約900万円)の結果を残した。