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メガギャラリー「タデウス・ロパック」、ソウルに新拠点をオープン

アントニー・ゴームリー、アレックス・カッツ、エリザベス・ペイトンなどの著名アーティストを取り扱っているメガギャラリー「タデウス・ロパック」が、今年10月にソウルに新しいスペースをオープンする。

タデウス・ロパックのソウルスペースの外観 Courtesy of Thaddaeus Ropac

 ロンドン、パリ、ザルツブルグのヨーロッパ3都市に5つの拠点を持ち、アントニー・ゴームリー、アレックス・カッツ、エリザベス・ペイトンなど60以上のアーティストとアーティスト財団を取り扱っているメガギャラリー「タデウス・ロパック」が、今年10月にソウルに新しいスペースをオープンすることを発表した。

 ソウルの漢南洞(ハンナムドン)地区に位置する同スペースは、韓国国立中央博物館やサムスン美術館リウム、アモーレパシフィック美術館などの美術館や文化施設に近接。ガラス張りの窓が特徴的な5階建てのビルの1階に入居し、ギャラリースペースは750平米におよぶ。

 タデウス・ロパックは、この新しいスペースについて次のようにコメントしている。「私たちは、ソウルにギャラリーを設立することに非常に興奮している。また、芸術的な交流のための強固で長年にわたる基盤を持つ都市に参入し、貢献できることを嬉しく思っている。私たちと韓国、そしてソウル市との個人的な結びつきは非常に大きくなっており、長年にわたり韓国の主要機関と数多くのプロジェクトを行ってきたことを光栄に思っている」。

タデウス・ロパックのソウルスペースの外観 Courtesy of Thaddaeus Ropac

 同ギャラリーは、2007年より韓国人アーティストのイ・ブルを取り扱い始め、09年にはパリで李禹煥の個展を開催するなど、韓国人アーティストをヨーロッパで積極的に紹介。いっぽうで、07年に韓国国立現代美術館で開催されたゲオルク・バーゼリッツ展をはじめ、マルセル・デュシャン、ハルーン・ファロッキ、アレックス・カッツ、アントニー・ゴームリーなど、韓国における欧米アーティストの展覧会の開催にも協力してきた。

 ソウルを新しい拠点とした理由について、ロパックはこう続ける。「ソウルには、歴史的な美術学校や素晴らしい制度的インフラ、世代を超えてアーティストを育てる伝統など、豊かな文化の歴史があるが、この10年という短い期間でも、さらにエキサイティングな進化を遂げている。ソウルでは、私たちのアーティストや展示プログラムにとって新しい家のように感じられるスペースを見つけることができたので、10月のオープンを楽しみにしている」。

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