東京国立近代美術館、休館延長で「あやしい絵」展終了へ

5月12日より再開を予定していた東京国立近代美術館が臨時休館の延長を決定。これにより、展覧会「あやしい絵展」が終了となる。

「あやしい絵展」エントランス

 12日からの再開を発表していた国立美術館・国立博物館が、一転して「休館継続」に方針を転換。5月12日より再開を予定していた東京国立近代美術館も、東京都からの要請を受けて臨時休館の延長を決定した。これにより、展覧会「あやしい絵展」が終了となる。

 「あやしい絵展」は明治期に生まれた退廃的、妖艶、グロテスク、エロティックといった「あやしい」表現を紹介する展覧会。幕末から昭和初期にかけて制作された絵画や版画、雑誌・書籍の挿図などを集め、時代ごとの多様な作品から「あやしい」表現の変遷を「幕末〜明治」「明治〜大正」「大正末〜昭和」の時代ごとに分かれた3章構成で追うものだ。3月23日に開幕し、5月16日までの会期を予定していたが、今回の休館延長にともない、そのまま会期終了となる。

 このほか、同館では「MOMATコレクション」と「幻視するレンズ」も会期終了となる。同館は当面のあいだ休館としており、今後の再開や展覧会会期については、決まり次第改めて告知するとしている。

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