「幽霊・妖怪画コレクション」が福岡市博物館で開催へ。伊藤若冲や河鍋暁斎らによる幽霊・妖怪画約100点を紹介

福岡市博物館で、同館所蔵の幽霊・妖怪画コレクション約100点を展示する特別展「福岡市博物館収蔵 幽霊・妖怪画コレクション」が開催される。会期は7月19日〜9月13日。

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 福岡市早良区の福岡市博物館で、特別展「福岡市博物館収蔵 幽霊・妖怪画コレクション」が開催される。会期は2026年7月19日〜9月13日。同館所蔵の日本有数の幽霊・妖怪画コレクションを中心に、伊藤若冲や河鍋暁斎らによる作品を含む約100点を展示。江戸時代の作品を軸に、近年の作品も交えながら、多様な幽霊・妖怪画の世界を紹介する。

「幽霊や妖怪の“絵”」に焦点を当てる展覧会

 本展では、幽霊や妖怪そのものではなく、「なぜそれらが描かれてきたのか」という視点から作品を紹介する。不気味さや異質さだけでなく、儚さやユーモアを備えた作品群を通じて、人々が怪異をどのように受け止め、楽しみへと変換してきたのかをたどる構成となる。  

 展示は「妖怪画のこころ」「幽霊画のこころ」などの章立てで展開。「妖怪画のこころ」では、怪異を可視化し共有することで恐怖を乗り越えてきた文化的背景を紹介するほか、「幽霊画のこころ」では供養や追慕、娯楽としての側面にも着目する。  

長沢芦雪《九相図》(江戸時代中期)

若冲《付喪神図》や国芳《相馬の古内裏》も

 会場では、伊藤若冲《付喪神図》(江戸時代中期~後期)、佐脇嵩之《百怪図巻》(1737)、歌川国芳《相馬の古内裏》(1844~45)などを展示。また、伝・円山応挙《幽霊図》(江戸時代中期)など、幽霊画の名品も並ぶ。  

 さらに、福岡を拠点に活動するクリエイティブ・ラボ「anno lab」による参加型デジタルコンテンツも展開予定。本展のコンセプトと連動した体験型コンテンツが会場内に設置される。  

伊藤若冲《付喪神図》(江戸時代中期~後期)
佐脇嵩之《百怪図巻(部分)「うし鬼」》(1737)
歌川国芳《相馬の古内裏》(1844~45)
伝 円山応挙《幽霊図》(江戸時代中期)

落語会や模写イベントも開催

 会期中には関連イベントも実施。「夏のこわ〜い怪談落語会」や、東京藝術大学大学美術館の田中圭子による講演会のほか、展示室内で作品を模写できる「トワイライト模写タイム」、担当学芸員によるギャラリートークなどが予定されている。

編集部