
「Mellow Art Award 2020」で大賞を受賞した映画監督・写真家、ヌール・ムナワラ・フサインとは何者か?
現代人にアート作品を通じてリラックスやインスピレーションを提供することを目指すアプリ「Mellow」が昨年開催したアワード「Mellow Art Award 2020」では、シンガポール出身 の映画監督・写真家であるヌール・ムナワラ・フサインが大賞に選出された。その受賞背景や過去の制作について、本人を含む複数の関係者に聞いた。

現代人にアート作品を通じてリラックスやインスピレーションを提供することを目指すアプリ「Mellow」が昨年開催したアワード「Mellow Art Award 2020」では、シンガポール出身 の映画監督・写真家であるヌール・ムナワラ・フサインが大賞に選出された。その受賞背景や過去の制作について、本人を含む複数の関係者に聞いた。

東京・八王子エリアを拠点に活動し、国内外で活躍する千葉正也の大規模な個展が、東京オペラシティアートギャラリーで開催されている。千葉は、紙粘土や木片で人型のオブジェを制作し、身の回りの品々とともに周到に配置した仮設の風景をつくったうえでそれを絵画化するという代表的な手法を中心に、映像、インスタレーション、パフォーマンスなど様々な方法を用いて作品を発表する。自身の絵画作品をダイナミックに配置し、様々なオブジェクトや生きたカメをも共存させる展示空間をつくりあげた本展を機に、その絵画やペインターとしての独自性を、美術家、美術批評の石川卓磨が論じる。

『美術手帖』2021年4月号は「アーカイヴの創造性」特集。雑誌『美術手帖』編集長・望月かおるによる「Editor’s note」です。

3月2日に発売されたアニメ評論家・藤津亮太の著書『アニメと戦争』(日本評論社)。アニメに登場する様々な戦争の系譜をたどり、社会との関係を問い直す同書の装丁には会田誠《ザク(戦争画RETURNS 番外編)》(2005)が選ばれている。なぜ、会田誠の「戦争画」が同書に必要だったのか、その理由を藤津が綴る。

バーチャル東京国立博物館「バーチャルトーハク」では、アニメーション映画『時をかける少女』の劇中のために企画された展覧会「アノニマス ─逸名の名画―」を再現したバーチャル特別展が開催中。現代アニメーションと日本美術の関係や、本展の展示作品と映画との関連性などについて、『時をかける少女』の監督である細田守と、同館研究員の松嶋雅人が対談を行った。

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。金沢21世紀美術館に長らく勤めたキュレーター・鷲田めるろの活動記録集や、話題を集めたデイヴィッド・リンチによる自伝待望の邦訳など、新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。主に西洋美術のなかで異民族・異文化がどう描かれてきたのかを概観する書や、小池一子の領域横断的な活動を網羅した1冊など、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

中世ヨーロッパ美術から近代美術まで約15万点のコレクションを持つオランダのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館。そのコレクションを収蔵し、また一般来場者に見せる収蔵庫「デポ・ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン」が、今年秋にオープンする。世界でも類を見ないこの試み。その詳細について、同館館長のシャレル・エックスに話を聞いた。

1963年浦和市生まれ、鎌倉市を拠点に生命の痕跡を刻み込む作業として布に針目を重ねた作品を制作している沖潤子。「刺繍の理り」(KOSAKU KANECHIKA)と「anthology」(山口県立萩美術館・浦上記念館)のふたつの展覧会を通じて見えてくるものについて、神奈川県立近代美術館・主任学芸員の髙嶋雄一郎がレビューする。

日本を侮辱する目的で日本国旗を傷つける行為を罰する「国旗損壊罪」を盛り込んだ刑法改正が、自民党の議員有志によって再提出される可能性が出てきた。この法改正が「表現の自由」に与える影響とは何か? 武蔵野美術大学で憲法を教える志田陽子が解説する。

日本有数の浮世絵専門美術館として知られる東京・神宮前の太田記念美術館。浮世絵という専門分野に特化しながら、14万ものTwitterフォロワーを持ち、noteでの配信も積極的に行うなど、そのデジタル戦略は特徴的だ。そこにあるコツや想いについて、同館主席学芸員の日野原健司に話を聞いた。

2019年10月に新たな拡張を遂げたニューヨーク近代美術館(MoMA)が、昨年常設展示を大幅に変更した。この展示替えでは日本の「具体」「もの派」がその展示に加えられたが、その狙いとは何か?

アート業界における温室効果ガスの排出量を削減するため、ロンドンを拠点にするギャラリストやアート専門家からなる有志のグループが2020年10月、非営利団体「Gallery Climate Coalition」(ギャラリー気候連合)を設立した。気候変動に対処するためにアート業界は何をすべきか? 同団体のマネージング・ディレクター、ヒース・ロウンズに聞いた。

今週スタートした展覧会と終了する展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。なお緊急事態宣言のため、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

現代美術作品は著作権法でどこまで保護されるのか? 地裁と高裁で結論が逆転した注目の裁判「金魚電話ボックス事件」についてArt Lawを専門領域とする弁護士の木村剛大が両判決を比較しつつ、独自の視点を交え解説する。

1979年に開館して以来、約40年にわたって日本の現代美術シーンを牽引してきた原美術館が、1月11日をもって東京での活動を終えた。春以降、「原美術館ARC」として群馬で活動する同館。その今後について、原美術館館長の内田洋子に話を聞いた。

新型コロナウイルスの感染拡大以降、2度目となる緊急事態宣言が1月8日に発出され、「不要不急の外出自粛」や主に飲食店を対象とする営業時間短縮などが要請された。今回の宣言においても、飲食店のみならず、文化芸術に携わる者も公演自粛などの経済的損害を被る可能性は大きいだろう。こうした状況で声高に叫ばれる「自粛と補償はセット」について、弁護士・行政法研究者である平裕介が解説する。

森美術館が新型コロナウイルスによる臨時休館中の昨年5月に開設したオンライン・プログラム「MAMデジタル」。その新たな取組としてスタートさせた「MAMデジタル・プレミアム」は、日本における美術館では稀有なデジタル有料プログラムだ。このプログラムをスタートさせた背景に迫るとともに、「デジタルで稼ぐこと」の可能性を考える。

『美術手帖』2021年2月号は「ニューカマー・アーティスト100」特集。雑誌『美術手帖』編集長・望月かおるによる「Editor’s note」です。

2021年に公開される数多の映画から、アート・カルチャーの視点でとくに注目したい作品をピックアップ。公開日順に紹介する。