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ヘラルボニー(HERALBONY )が切り拓く、新たなアートビジネスのかたち

「異彩を、放て。」をミッションに、福祉を起点に新たな文化を創ることをめざした福祉実験ユニットとして活動するヘラルボニー(HERALBONY )。その東京で初となる展覧会が、京橋のBAG-Brillia Art Gallery(バッグ ブリリア アート ギャラリー)で開催されている。彼らの活動から見える、新たなアートビジネスのかたちとは?

文=坂本裕子

松田崇弥・文登(ヘラルボニー代表・副代表)

 東京・京橋、旧LIXILギャラリーの地に、東京建物による新たなBAG-Brillia Art Gallery(バッグ ブリリア アート ギャラリー)がオープンした。

 住まいのトータルブランドとしてマンションブランド「Brillia」を展開してきた同社は、暮らしを豊かにするきっかけや可能性としてのアートを、ここから発信していくという。そのオープン記念展覧会として「ヘラルボニー/ゼロからはじまる」がはじまった。

BAG-Brillia Art Gallery

 ヘラルボニーは、岩手県出身の松田文登・崇弥の双子の兄弟が2018年に創設した株式会社である。「異彩を、放て。」をミッションに、福祉を起点に新たな文化を創ることをめざした福祉実験ユニットとして創設された。

松田崇弥・文登(ヘラルボニー代表・副代表)

 その活動の軸となっているのが、全国の障害のある作家と契約を結び、彼らが制作したものを、アート作品として販売、あるいはデータ化してプロダクトデザインに落とし込まれたアートライフブランド「HARALBONY」やクライアントの商材や空間に落とし込んでとして流通させる、いわゆるライセンスビジネスだ。現在、2000点を超えるアートデータをもとに、多様な展開を見せている。 

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