アーツ前橋の作品紛失問題はなぜここまでこじれたのか。美術館の運営状況から見えてきた労務問題も
アーツ前橋の作品紛失をめぐり、いまだ事態が収束しない。前橋市に情報公開請求して入手した資料をもとに、作品紛失に関する経緯や問題点を整理。また同館の労務管理に関する問題も取材した。
アーツ前橋の作品紛失をめぐり、いまだ事態が収束しない。前橋市に情報公開請求して入手した資料をもとに、作品紛失に関する経緯や問題点を整理。また同館の労務管理に関する問題も取材した。
今年、欧米の有力なギャラリーが次々とソウルにスペースをオープンし、「フリーズ」も来年9月にソウルで新たなアートフェアを開催することを発表するなど、韓国の美術市場はいま大きな注目を集めている。韓国の市場ブームの要因や、それが日本に与える影響とは?
スマートフォンやパソコンで、いつでも見たい動画コンテンツを視聴できることから近年注目を集めるストリーミングサービス。今回はAmazon Prime Videoで見られるおすすめのアートムービーを紹介。連休中に自宅で過ごす時間のお供にいかがだろうか。配信期限つきの作品もあるため、気になるものは早めのチェックをおすすめしたい。
4月25日から始まる3度目の緊急事態宣言を受けて休館する美術館・博物館をまとめました。情報は判明した施設から順次更新しています。最新の情報は各館公式サイトをご確認ください。
『美術手帖』2021年6月号は「松山智一」特集。雑誌『美術手帖』編集長・望月かおるによる「Editor’s note」です。
今年年末に開館予定のアジア最大級のヴィジュアル・カルチャーのミュージアム「M+」(エムプラス)。そのコレクションに含まれるアイ・ウェイウェイらによる政治的に挑発的な作品をめぐり、香港の親中派メディアや議員と民主派のあいだで大きな論争が起こっている。美術館の自己検閲について、今回の事件の経緯を振り返りながら現地の関係者に話を聞いた。
いま、アートの世界をもっとも賑わせているトピックのひとつである「NFT」や「クリプトアート」。マーケットではオークションハウスが参入し、現代美術のアーティストもその可能性を探るこの新しいジャンルは、法的にどのような課題があるのか? Art Lawの専門家である弁護士・木村剛大が解説する。
新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。現代美術市場や文化芸術分野に対する公金支出をめぐる論争を取り上げる書や、多分野に応用できる「知的生産術」としてキュレーションを拡張する1冊など、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。
新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。2019年に行われた「タイムライン」展を起点に作品をめぐる「時間」や「生」を記録した1冊や、カント『判断力批判』を題材にしたリオタールの原稿をまとめた講義録など、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。
海に丸くせり出した大分県北東部の国東半島は、日本でも屈指の現代美術のスポットであることをご存知だろうか。アントニー・ゴームリーから今年3月に新設された島袋道浩まで、この地で見られるアートのハイライトをご紹介する。
「あいちトリエンナーレ2019」に対する文化庁の補助金不交付(のちに減額交付)と、日本学術会議の任命拒否。このふたつの出来事には共通するある「隠されたルール」があった? 文化政策が専門の同志社大学教授・太下義之が読み解く。
3DCGやゲームの制作を主業務としながらアート作品を制作する株式会社daisy*(以下、デイジー)。同社と、その代表である稲垣匡人のこれまでの軌跡と今後の展望を探る。
文化芸術への投資と経済成長を生み出す、新たな価値創造の好循環を実現するために、文化庁が進めている「文化経済戦略推進事業」。2020年度は実際に企業とアーティストの協働が試行され、評価指標の可視化が目指された。これらから見えてきたのは、広範化するアーティストと企業の関わり方と、その推進をするうえでの中長期的な支援の必要性だ。
イギリス風景画の巨匠といえば、まずJ.M.W.ターナー、そしてジョン・コンスタブルの名が挙げられる。彼らは、当時ヨーロッパにおいては下位におかれていた「風景画」というジャンルを刷新し、その地位を大きく引き上げることに貢献、印象派にも影響を与えた。三菱一号館美術館では、日本では35年ぶりとなるコンスタブルの回顧展が開催中。本稿では3つのキーワードをもとに、コンスタブルの描く世界、そして展覧会の見所を紹介する。*本展は緊急事態宣言により会期途中で閉幕となった
儒教の祖・孔子を祭る「孔子廟(びょう)」の用地を那覇市が無償で提供しているのは、政教分離の原則を定めた憲法に違反するとの判断を、最高裁が示した。政治と宗教の関わりについて、これまでに比べ厳格な判断を示したと言える。この判決は、今後の文化支援・文化行政にどのような影響を与えるのだろうか。
現代人にアート作品を通じてリラックスやインスピレーションを提供することを目指すアプリ「Mellow」が昨年開催したアワード「Mellow Art Award 2020」では、シンガポール出身 の映画監督・写真家であるヌール・ムナワラ・フサインが大賞に選出された。その受賞背景や過去の制作について、本人を含む複数の関係者に聞いた。
東京・八王子エリアを拠点に活動し、国内外で活躍する千葉正也の大規模な個展が、東京オペラシティアートギャラリーで開催されている。千葉は、紙粘土や木片で人型のオブジェを制作し、身の回りの品々とともに周到に配置した仮設の風景をつくったうえでそれを絵画化するという代表的な手法を中心に、映像、インスタレーション、パフォーマンスなど様々な方法を用いて作品を発表する。自身の絵画作品をダイナミックに配置し、様々なオブジェクトや生きたカメをも共存させる展示空間をつくりあげた本展を機に、その絵画やペインターとしての独自性を、美術家、美術批評の石川卓磨が論じる。
『美術手帖』2021年4月号は「アーカイヴの創造性」特集。雑誌『美術手帖』編集長・望月かおるによる「Editor’s note」です。
3月2日に発売されたアニメ評論家・藤津亮太の著書『アニメと戦争』(日本評論社)。アニメに登場する様々な戦争の系譜をたどり、社会との関係を問い直す同書の装丁には会田誠《ザク(戦争画RETURNS 番外編)》(2005)が選ばれている。なぜ、会田誠の「戦争画」が同書に必要だったのか、その理由を藤津が綴る。
バーチャル東京国立博物館「バーチャルトーハク」では、アニメーション映画『時をかける少女』の劇中のために企画された展覧会「アノニマス ─逸名の名画―」を再現したバーチャル特別展が開催中。現代アニメーションと日本美術の関係や、本展の展示作品と映画との関連性などについて、『時をかける少女』の監督である細田守と、同館研究員の松嶋雅人が対談を行った。