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2023.12.31

2023年大型展覧会の入場者数を振り返る。コロナ禍からの回復、より鮮明に

コロナが5類に移行し、インバウンドも回復を見せた2023年。美術館・博物館の今年の入場者数はどのような結果となったのか? 三大都市圏の美術館・博物館での大型展を中心に、その動向を振り返る。(※対象展覧会は2023年1月1日〜12月13日の期間に開催されたもので、2022年から会期がまたいでいるものも含む。12月25日時点で開催中のもの、回答がなかったもの、入場者数を公表していないものは含まない)

文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)

 新型コロナウイルスが5類に移行し、「コロナ禍」を脱したと言える2023年。インバウンドも回復を見せ、日本でも多くの旅行者の姿が見られた。ミュージアムではコロナ禍のスタンダードだった大型展覧会の日時指定予約制(=あらかじめ入場者数の上限が決まっている)がじょじょに姿を消し始めた今年。その入場者数はどのような変化を見せたのだろうか?

 昨年は首都圏の大規模美術館を対象に、ランキング形式ではなく会期順でその入場者数を振り返った。今年はとくに人口が集中している首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)、中部圏(愛知・岐阜・三重)、関西圏(大阪・京都・奈良・兵庫)の3つのエリアを対象に、大型展覧会を中心とした数字を振り返る。なお本稿は日本全国の美術館・博物館を網羅するものではなく、あくまで一側面だということを補足しておきたい(中部・関西地域としては例外だが、金沢21世紀美術館も調査対象とした)。

ルーヴル、強し

 コロナ禍(2019年)以前の入場者数調査ではトップ10が30万〜60万人という数字を叩き出し、展覧会は大きな賑わいを見せていた。2020〜22年においてその数字は大幅に減少したものの、昨年は特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」(東京国立博物館)が35万1153人、「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」(東京都美術館)が30万7750人を記録するなど、回復の兆しは見えていた。今年はその流れが加速したと言える。まずは首都圏のベスト20を見ていこう。