
花には人間の何が映し出されるのか。中尾英恵評「第13回 shiseido art egg:見えない庭 今村文」展
「第13回 shiseido art egg」の入選者のひとり、今村文の個展が開催された。今村は、花や植物を主要なモチーフとし、古代エジプトでも使われていた「エンコスティック」という蜜蝋を用いた技法の絵画と、水彩画で描いた植物を切り絵として用いる作品を制作してきた。生命が循環する自然界の一部としての人間を想起させた本展を、小山市立車屋美術館学芸員の中尾英恵が読み解く。

「第13回 shiseido art egg」の入選者のひとり、今村文の個展が開催された。今村は、花や植物を主要なモチーフとし、古代エジプトでも使われていた「エンコスティック」という蜜蝋を用いた技法の絵画と、水彩画で描いた植物を切り絵として用いる作品を制作してきた。生命が循環する自然界の一部としての人間を想起させた本展を、小山市立車屋美術館学芸員の中尾英恵が読み解く。

現在、東京国立近代美術館では、洋画家・丸木俊による裸婦像《解放され行く人間性》(1947)に着想を得てセクシャリティを問う展覧会「解放され行く人間性 女性アーティストによる作品を中心に」を開催中だ。時代とともに様々な人間性が徐々に「解放され行く」流れをとらえた本展を、美術批評家の菅原伸也がレビューする。

サカナクションのボーカルである山口一郎が2015年にスタートさせたプロジェクト「NF」。このNFがサウンドプロデュースを手がける「ROOF TOP ORCHESTRA 音を奏でる庭園」がGINZA SIXでスタートした。

8月3日に展示が中止となったあいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」に関し、同展実行委員会が大村秀章愛知知事宛ての公開質問状を提出。展示再開を要請するとともに、法的対抗手段も検討していることを明らかにした。

「あいちトリエンナーレ2019」に参加している韓国の作家、イム・ミヌクとパク・チャンキョンの2作家がそれぞれ自身の作品を引き上げることを公表した。

1980~90年代のアクションフィギュアやソフビ人形に影響を受け、デザインや構造の要素を吸収・再構成した彫刻作品を手がけてきたコムロタカヒロ。高さ2.5メートルの作品を中心に据え「立体曼荼羅」を思わせる空間を生み出している個展「Vortex」が、8月6日〜25日まで銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUMにて開催中だ。彫刻を「自分だけの神話」と語るコムロに、これまでの活動と制作について話を聞いた。

「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」において、脅迫が原因で展示が中止となったことについて、同芸術祭に参加する国内外のアーティスト72組がステートメントを発表。脅迫や恫喝への強い抗議を訴えながら、芸術祭の回復と継続と安全が担保された上での自由闊達な議論の場を求めた。

森美術館館長・南條史生と彫刻家・名和晃平がアドバイザーを務める展覧会「時を超える:美の基準」が、世界文化遺産である京都・二条城の⼆の丸御殿台所と御清所(重要⽂化財)で開催される。日本初のICOM(国際博物館会議)京都⼤会と、二条城の世界遺産登録25周年を記念する本展の狙いとは?

日本美術に見る装飾性とデザイン性に焦点を当てる展覧会「『日本の美 美術×デザイン』 -琳派、浮世絵版画から現代へー」が、富山県美術館で開催される。本展では、琳派、浮世絵版画から現代絵画、ポスターまで、その多様な美の様相を知ることができる。会期は8月10日~10月20日。

8月3日に展示が終了したあいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」について、芸術監督・津田大介がJ-WAVEの「JAM THE WORLD」に生出演。心境を語った。

果実や寝具、器などをモチーフに、静謐で写実的な絵画を手がけてきた画家・伊庭靖子。自身にとって10年ぶり、東京の美術館では初となる個展「伊庭靖子展 まなざしのあわい」が、東京都美術館で開催中だ。立体視を用いた映像作品など初の試みも多く展示される本展で、伊庭は何を見せようとしているのか。批評家の菅原伸也が聞いた。

東京・京浜島の滞在型芸術施設「BUCKLE KÔBÔ」を中心に、京浜島内を回遊しながら楽しめるアートと音楽の祭典「鉄工島FES」。3回目を迎える今年は、SIDE CORE、西野達、快快、さわひらき curated by 中野仁詞らが参加する。開催日は11月3日。

抗議が殺到し、安全上の理由から展示を中止した「あいちトリエンナーレ2019」内の「表現の不自由展・その後」。展示中止から一夜明けた8月4日の様子と、いま同トリエンナーレが直面する課題についてまとめる。

アンビエント・ミュージックと共通する要素を多く備える3名のアーティスト、大塚聡、滝沢広、ノリ服部による展覧会「AMB/媒質としてのアンビエント」が、東京・神楽坂のスプラウト・キュレーションで開催されている。会期は8月31日まで。

反政府活動の容疑で約7年刑務所に収監され、囚われた独房でアート作品を制作し続けたという特異な経験を持つミャンマーの現代美術を代表するアーティスト、ティン・リン。その日本初個展が、銀座メディカルビル1階にあるShinwa ARTEXのギャラリーで開催された。独房内で制作された作品をはじめ、ミャンマーのジェンダー問題をテーマにした作品などが一堂に会した本展を、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授・毛利嘉孝がレビューする。

一般社団法人日本ペンクラブは3日、展示中止となったあいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」について、声明文を発表した。

8月3日かぎりでの展示中止が決定した、あいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」。この決定に対し、同展実行委員会が抗議文を発表した。

東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで、フランス人写真家ヴァサンタ・ヨガナンタンの日本初となる個展「A Myth of Two Souls 二つの魂の神話」が開催。本展では、ヒンドゥー教の聖典のひとつ『ラーマーヤナ』に着想を得た作品群が展示される。会期は9月3日〜29日。

溶断した鉄を用いて、軽やかな作品をつくり出すことで知られる彫刻家・青木野枝。その個展「霧と山」が、鹿児島県霧島アートの森で開催されている。会期は9月23日まで。

犬頭人や一角獣といった「異」なるものをめぐる人間の想像力に迫る特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」が、大阪の国立民族学博物館で開催。本展では世界の不思議な生き物にまつわる絵画・資料のほか、現代のアーティストやゲームデザイナーによるクリーチャー制作も紹介。会期は8月29日〜11月26日。