琳派、浮世絵版画から現代絵画、ポスターまで。「日本の美 美術×デザイン」展が富山県美術館で開催

日本美術に見る装飾性とデザイン性に焦点を当てる展覧会「『日本の美 美術×デザイン』 -琳派、浮世絵版画から現代へー」が、富山県美術館で開催される。本展では、琳派、浮世絵版画から現代絵画、ポスターまで、その多様な美の様相を知ることができる。会期は8月10日~10月20日。

 

山本太郎 狂言花子用素襖三世茂山千之丞ver. 2018 茂山千五郎家蔵

 大きな特徴のひとつとして装飾性が挙げられる日本美術。自然の豊かさをモチーフとし、金銀を用いた装飾美と洗練されたデザイン性を特徴とする琳派は、絵画・工芸のジャンルを越えて多くの人々に愛されてきた。

 また、江戸時代に人々を魅了した浮世絵版画は、古今東西の表現を柔軟に取り入れたもの。大胆な構図や色彩といったデザイン感覚に富む表現は、19世紀ヨーロッパで印象派の画家たちを魅了し、いまもなお高い人気を誇る。

葛飾北斎 《冨獄三十六景》より〈常州 牛堀〉 1831頃
石川県立美術館蔵 後期展示

 明治以降、「絵画」と「図案・デザイン」は区分されるようになったものの、日本美術の装飾性は多様なジャンルに浸透しながら、現代でも多くのアーティストやデザイナーに受け継がれている。

 今回、富山県美術館で開催される展覧会「『日本の美 美術×デザイン』 -琳派、浮世絵版画から現代へー」では、日本美術に見る装飾性とデザイン性に着目。琳派、浮世絵版画から現代絵画、ポスターまで、その多様な美の様相を紹介する。(会期中、複数回展示替えあり)

横山大観 春秋 1909 東京富士美術館蔵 © 東京富士美術館
イメージアーカイブ / DNPartcom 前期展示

編集部

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