「サカナクション」山口一郎が、「音楽に関わる音楽以外のプロジェクト」を手がけるために2015年に設立した「NF(エヌエフ)」。このNFがサウンドプロデュースを行うインスタレーション「ROOF TOP ORCHESTRA 音を奏でる庭園」が、GINZA SIXの屋上庭園でスタートした。
サウンドクリエイションを手がけたのは山口と、国内外のファッションショーやイベントのサウンドデザインを行う黒瀧節也。会場となるGINZA SIXの屋上庭園にインスピレーションを得て、水盤と芝生には6つのキューブと、それぞれを取り囲むような立体が設置された。
6つのキューブは、叩くことでそれぞれ異なる音を出し、周囲のLEDが発光。来場者が参加することで表情を変える作品だ。水盤エリアのキューブにはグラスハープや水の音などが、芝生エリエのキューブには木製楽器でつくられた音などがサンプリングされている。音の種類は全部で36種類だ。
山口は本作について、「時間帯によって見え方や感じ方が違うので、それを体験していただきたい。会期中アップデートしていければ。ここの作品もミュージシャンとしての作品のひとつ。ライブの演出と考え方は同じですね」と語った。移ろう景色とともに、涼やかなサウンドインスタレーションを楽しんでほしい。