
大名家に伝わる能面・能装束の数々。永青文庫で「翁─細川家の能の世界─」展開幕
能の源流とされる演目「翁」。その翁を見つめ直す企画展「翁─細川家の能の世界─」が、東京・目白台の永青文庫で開幕した。

能の源流とされる演目「翁」。その翁を見つめ直す企画展「翁─細川家の能の世界─」が、東京・目白台の永青文庫で開幕した。

江戸時代の庶民に愛され、日本のみならず世界の美術史に大きな影響を与えた浮世絵。太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団の浮世絵コレクションから選りすぐりの約450点を紹介する「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」が東京都美術館で開幕する。会期は前期が7月23日〜8月23日、後期が8月25日〜9月22日。

7月23日から始まる連休を前に、この夏に見ておきたい10の展覧会をピックアップしてお届けする。新型コロナウイルス対策を万全にして楽しんでほしい。

スペイン・マドリードにあるプラド美術館は、15〜19世紀にかけて歴代のスペイン王室が収集した美術品約8700点を所有する、ヨーロッパ屈指の美術館として知られている。この美術館のコレクションを紐解くドキュメンタリー映画『プラド美術館 驚異のコレクション』が、7月24日より全国順次ロードショーとなる。

『美術手帖』8月号「ゲーム×アート」特集に関連し、8月5日にオンライントークイベントの開催が決定。特集に登場した谷口暁彦、松永伸司、大岩雄典が出演する。

東京藝術大学大学院の国際芸術創造研究科が主催するグループ展「Alter-narrativesーありえたかもしれない物語ー」が、6月1日〜30日に開催された。コロナ禍においてオンライン上での開催となった本展を、文化研究者の山本浩貴がレビューする。

2020年12月からの開催を予定していた札幌国際芸術祭2020が、中止となることが決定した。新型コロナの影響だ。

2010年に現代美術の本格的な収集に踏みだした桶田俊二・聖子夫妻。そのコレクションを一般公開する展覧会「OKETA COLLECTION:A NEW DECADE」が、7月23日より東京・青山のスパイラルガーデンでスタートする。

日本の伝統文化を現代に表現するアーティスト・舘鼻則孝。コロナ禍の緊急事態宣言下に、舘鼻は、テレワークで100点もの連作からなる絵画シリーズ「Thundercloud Painting」を制作。本シリーズは、作家独自のオンライン・ビューイング・ルームにて鑑賞・購入可能だ(~8月22日)。また同期間中、本シリーズから10点が、舘鼻が所属するギャラリー・KOSAKU KANECHIKAでも展示されている。

東京・渋谷の、渋谷パルコ2階にあるOIL by 美術手帖で、国内外で絵画作品を発表してきたShohei Takasakの個展「sun, snake, nipples」が開催。会期は7月31日〜8月18日。

ドキュメンタリーとアートの境界を横断するような作品が、「コンセプチュアル・ドキュメンタリー」と評される写真家の石塚元太良。現在その個展が、東京・天王洲のKOTARO NUKAGAで開催されている(~8月29日)。

東京・六本木のサントリー美術館が7月22日にリニューアル・オープン。これを記念し、サントリー美術館収蔵品と現代作家による「生活のなかの美」をテーマとした展覧会「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」が開幕する。会期は7月22日〜9月13日。

大規模な再開発が行われた渋谷の宮下公園(ミヤシタパーク)。ここに7月28日、鈴木康広によるパブリック・アート《渋谷の方位磁針|ハチの宇宙》が登場する。

アートコレクター・林田堅太郎が、6月に石川・金沢市にオープンさせた美術館「KAMU kanazawa」。新型コロナウイルスの影響により制作が遅れていた同館のレアンドロ・エルリッヒの新作が7月23日より公開される。

今年オープンしたばかりのルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋。その最上階には、世界で初めてレストランが併設されている。デザイナー・吉岡徳仁が、このルイ・ヴィトンのレストランのためにデザインしたというチャージャープレートにも注目だ。

新型コロナウイルスの影響で今年5月から10月に開催延期されたアートフェア「TEFAFニューヨーク2020」が、中止となることが決定した。

2021年春にリニューアル・オープンを控える長野県信濃美術館。今回の全面改築に合わせて、本館・東山魁夷館ともにスタッフユニフォームを一新。そのデザインは、同県出身であるMame Kurogouchiのデザイナー・黒河内真衣子が担当する。

4月に開催予定だった青木野枝の個展「微塵」は、緊急事態宣言を受け開催を延期。その後、gallery21yo-jのウェブサイトにて、本展の展示風景を記録した中川周による動画が公開された。「記録」であると同時に、中川の「作品」といった両義的な性質をもつこの記録動画に着目し、中島水緒がレビューする。

5月から7月にかけて、北海道の3都市と台湾で実施予定だった「北海道舞踏フェスティバル2020」。新型コロナウイルスの影響を受け、中止となった公演が8月1日~31日にオンラインで上演される。

映像、照明、オブジェクト、インタラクションを使用し、光のアートやデザインワークを手がけてきたアーティスト・松尾高弘の展覧会「INTENSITY」が、ポーラ ミュージアム アネックスで開催される。会期は7月20日〜9月6日。