約100万点の日本文化関連資料がオンラインで公開。自分だけのバーチャル・ミュージアムもつくれる

世界中の美術館、博物館、図書館などで公開されている日本文化に関連するデジタル資料をオンラインで検索できるサービス「Cultural Japan」が、8月1日に公開された。約100万点のデジタル資料を閲覧できるほか、自分だけのバーチャル・ミュージアムをつくることもできる。

NEWS / HEADLINE

丸裸にされた「美術なるもの」の実態とは何か。成相肇評「フル・フロンタル 裸のサーキュレイター」展

共同体パープルームを主宰するアーティスト、梅津庸一のキュレーションによる企画展が、日本橋三越本店内のギャラリーで開催された。ステートメントによれば、「造形」の変遷を軸として、日本における「美術なるもの」にまつわる魔術性や禍々しさに言及することが本展の狙いとされている。はたして会場で剥き出しにされたものとは何か。東京ステーションギャラリー学芸員の成相肇が分析する。

REVIEW

わかりやすい文脈への回収を避ける意図とは? 平芳幸浩評「ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ」展

ベトナムからの難民という背景を持つヤン・ヴォー。歴史や記憶をまとった彫刻や物を、切断・再構成するスタイルで世界的に注目を集めてきた。その一見不親切で、鑑賞者に「戸惑い」を感じさせる作品の意図とはなんであろうか。日本では初となる美術館での個展について、マルセル・デュシャンを専門に近現代の美術史研究を続ける、平芳幸浩が読み解く。

REVIEW

広島市現代美術館による「夏のオープンラボ」。第3回は澤田華をピックアップ

毎年夏から秋にかけて、広島市現代美術館では、多彩な表現活動について様々な方法で紹介を試み、美術館活動の可能性を探る企画「夏のオープンラボ」を実施。第3回となる今年は、「澤田華 360°の迂回」として、言葉やイメージの誤読/誤解といった現象に着目するアーティストの澤田華を取り上げる。会期は8月1日~10月18日。

NEWS / EXHIBITION

第14回

プレイバック!美術手帖 2004年5月号 特集「わたしがほしい美術館、いらない美術館」

『美術手帖』創刊70周年を記念して始まった連載「プレイバック!美術手帖」。美術家の原田裕規がバックナンバーから特集をピックアップし、現代のアートシーンと照らし合わせながら論じる。今回は2004年5月号の特集「わたしがほしい美術館、いらない美術館」を紹介。

俵屋宗達、尾形光琳、モネの名画が一堂に。アーティゾン美術館でこの秋「琳派と印象派」展が開催

琳派と印象派、このふたつに焦点を当てる展覧会「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」が、東京・京橋のアーティゾン美術館で開催される(11月14日〜2021年1月24日、会期中展示替えあり)。本展では、同館コレクションの核となる印象派の名画と初公開となる琳派作品を軸に、約100点の作品が並ぶ。

NEWS / EXHIBITION

白髪一雄の「水滸伝豪傑シリーズ」をファーガス・マカフリーのバーチャルスペースで展示。白髪と中国古典とのつながりをひもとく

現代美術ギャラリー、ファーガス・マカフリーのバーチャルスペース「FM VIRTUAL」で「白髪一雄:水滸伝豪傑シリーズ展」が開催中。白髪が明代の中国白話文学『水滸伝』をモチーフに描いた「水滸伝豪傑シリーズ」27点が紹介されている。会期は9月30日まで。

NEWS / EXHIBITION

香港の美術界は「国家安全法」にどう反応しているのか? 「アートによる抵抗は恐怖では消えない」

中国政府が香港特別行政区における国家安全を維持するための「香港国家安全維持法」が施行され、約1ヶ月が経った。芸術表現や言論の自由、文化交流における検閲が懸念される同法に対し、香港の美術界はどう反応しているのだろうか? 現地の美術関係者を取材した。

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