2020.8.5

国立工芸館の名誉館長に就任。中田英寿に期待される役割とは?

10月25日に金沢に開館する国立工芸館(東京国立近代美術館工芸館)。その名誉館長に就任した中田英寿の役割とは何か?

中田英寿

 東京・竹橋の東京国立近代美術館工芸館が移転・開館する「国立工芸館」。その名誉館長に中田英寿が就任することが話題を集めている。

 中田は1977年山梨県生まれ。サッカー日本代表などを経て、2006年に29歳でサッカー選手を引退。09年4月から、全国47都道府県をめぐる旅をスタートさせ、日本文化を発信する事業を多数手がけてきた。2015年には、株式会社 JAPAN CRAFT SAKECOMPANYを設立。 全国を旅して出会った人・モノ・コトを公式WEBメディア「に・ほ・ん・も・の」で紹介している。また20年4月には立教大学客員教授に就任。「伝統産業とマーケティング」を担当するなど、幅広い活動を見せる。

 国立工芸館には、すでに20年4月1日付で同館工芸課長を務めてきた近・現代工芸史を専門とする唐澤昌宏が館長に就任。中田は名誉館長として、10月に就任する。

 では名誉館長とは何をする役職なのか? 国立工芸館によると、中田は館の情報発信強化や、各種事業へのアドバイスなどに携わっていくという。任期は2年だが更新可能で、現時点での期限は決められていない。

 同館では中田に対し、「近現代の工芸は狭い分野。中田氏は幅広い活動を行っている方なので、発信の面でお力添えいただきたい」と期待を寄せている。