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安定しつつも変わりゆくオールドマスター市場。その背景にあるものとは?

今年2月からアムステルダム国立美術館で開催されているフェルメール展では、開幕からわずか2日間で45万枚のチケットが完売するなど、オールドマスター作品に対する鑑賞者の情熱の高さがうかがえる。いっぽう、アートマーケットでは同カテゴリーの作品に対する需要やその現状はどうだろうか? 今年5月にルーベンスの《マルス神としての男》(1620頃)がサザビーズ・ニューヨークに出品されるのを機に、ロサンゼルス在住のアートジャーナリストであるCheyenne Assilが考察する。

INSIGHT

PREMIUM

アート・コレクターを辞めるとき。Kanda & Oliveira代表・神田雄亮インタビュー

千葉・西船橋のギャラリー「Kanda & Oliveira」は、神田雄亮とオリヴェラによって設立されたギャラリーだ。オープニングでは不動産業を営む自身の会社・西治のコレクションを発表した同ギャラリーだが、神田は自らコレクターを辞めてギャラリストとなる道を選ぶ。そこにはどのような思いがあったのか。話を聞いた。

INTERVIEW

PREMIUM

第6回

造形美に富んだ本が勢揃い。東京造形大学から届いたブックリスト

全国の美大図書館司書による選書を紹介する「美大図書館の書架をのぞく」シリーズは、アートをもっと知りたい、アートも本も大好きという読者に向けた連載企画。第6回目の今回は「東京五美術大学」のひとつで、戦後日本初のデザイン教育機関である桑沢デザイン研究所の桑澤洋子が創立した東京造形大学による推薦図書をご紹介する。

PREMIUM

第18回

WORLD REPORT「ダブリン / ノッティンガム / ロンドン」:突然変異体となり抽象化する未来 地下空間から生まれる人類の創造力

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年4月号の「ダブリン / ノッティンガム / ロンドン」では、「ゼノジェネシス」「地中の想像力」「博物館の収集物」といったテーマから歴史や課題をひも解く、各都市の展覧会を紹介する。

SERIES / WORLD REPORT

PREMIUM

ミリアム・カーンの絵画はなぜ元市議会議員に攻撃されたのか?

パリで開催中のミリアム・カーンの個展で、展示中の作品に塗料がかけられる事件が起こった。被害にあった《FUCK ABSTRACTION !》を、小児性愛を表すものとし不快に思った元国民戦線党の議員が汚損した。展示の内容と事件の経緯、美術館の対応について、現地からリポートする。

NEWS / REPORT

PREMIUM

5月18日「国際博物館の日」に行きたい。常設展が無料公開される博物館・美術館をチェック

毎年5月18日は「国際博物館の日」。これは博物館が社会に果たす役割を広く普及啓発することを目的として、ICOM(国際博物館会議)によって1977年に制定されたものだ。同日は国内においても各地の博物館・美術館が常設展の無料公開や関連イベントの実施が予定されているため、その一部をピックアップして紹介する。※予定は変更となる可能性があるため、来館前には必ず各館の公式ウェブサイトで確認してほしい。

INSIGHT

人生をいかに幸せに、芸術的にすることができるのか。書籍『ノニーン! 幸せ気分はフィンランド流』の著者たちに聞く

「ノニーン(no niin)」とは、フィンランド人が毎日使っている「相づち」のような言葉。「ノニーン」をタイトルに、スウェーデン国立美術館館長のスサンナ・ペッテルソンと文化プロデューサーの迫村裕子はフィンランドの文化を紹介する2冊の書籍を共著している。今年1月に刊行された第2冊『ノニーン! 幸せ気分はフィンランド流』では、ふたりの専門分野である「アート」にフォーカスし、生活の知恵や仕事のスタイルなどを対話型の文章で綴る。同シリーズを手掛かりに、人生を芸術的に、幸せにするための方法を著者のふたりに聞いた。

INTERVIEW

作家はいかに「出来事との距離」と向き合ってきたのか。「出来事との距離―描かれたニュース・戦争・日常」展が町田市立国際版画美術館で開催へ

ニュースや戦争を描いた作品に触れ、過去、現在のアーティストが「出来事との距離」にいかに向き合ってきたかを探る「出来事との距離―描かれたニュース・戦争・日常」展が東京・町田市の町田市立国際版画美術館で開催される。会期は6月3日〜7月17日。

NEWS / EXHIBITION

PREMIUM

第15回

時代を越えて受け継がれるデザインのオリジナリティとは。展覧会ディレクター・土田貴宏が語る「The Original」

美術館の学芸員(キュレーター)が、自身の手がけた展覧会について語る「Curator's Voice」。第15回は、プロダクトデザインのオリジナリティに注目し、その魅力や可能性を伝えることをテーマとした21_21 DESIGN SIGHTの企画展「The Original」をピックアップする。展覧会ディレクターを務めた土田貴宏が、デザインジャーナリストならではのアプローチによる展覧会設計や各所で言及されているデザインミュージアムへの意識を語った。

PREMIUM

第17回

WORLD REPORT「ニューヨーク」:協働により社会に居場所をつくる 有色人作家におけるコミュニティの重要性

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年4月号の「ニューヨーク」では、ブラック・アートを発展させた先駆的なギャラリー「ジャスト・アバブ・ミッドタウン」がいかに有色人作家らに向けたコミュニティを形成してきたのかを検証する展覧会と、グッゲンハイム美術館でのニック・ケイブの初の回顧展を紹介。

SERIES / WORLD REPORT

ルイーズ・ブルジョワの《Spider》がサザビーズで競売へ。アーティストのオークション記録更新となるか

ルイーズ・ブルジョワの代表作である蜘蛛の彫刻《Spider》(1996)が、5月18日にサザビーズ・ニューヨークのオークションに出品される。3000万ドル〜4000万ドル(約40億5000万円〜54億円)の予想落札額で落札されれば、アーティストのオークション記録を更新することとなる。

NEWS / MARKET