
なぜ福岡市はアーティスト支援に注力するのか。福岡市長・高島宗一郎とアートプロデューサー・山出淳也が語る
九州随一の大都市であり、複数の美術館やアートフェアなどを有する福岡市。政令指定都市のなかでも「人口増加数・増加率」が第1位と勢いづくこの都市で、2010年から指揮を執る高島宗一郎市長にインタビュー。九州・別府で長年アートプロジェクトを率いてきたアートプロデューサーの山出淳也と、行政が現代アートを支援する必要性を語り合った。

九州随一の大都市であり、複数の美術館やアートフェアなどを有する福岡市。政令指定都市のなかでも「人口増加数・増加率」が第1位と勢いづくこの都市で、2010年から指揮を執る高島宗一郎市長にインタビュー。九州・別府で長年アートプロジェクトを率いてきたアートプロデューサーの山出淳也と、行政が現代アートを支援する必要性を語り合った。

タカ・イシイギャラリーが新スペースを京都にオープン。そこで、モスクワ出身のアーティスト サーニャ・カンタロフスキーによる絵画展「After birth」がこけら落としとして開催された。昨今、現代美術のマーケットにおいてもてはやされる絵画(「おいしい絵画」)からは一線を画すカンタロフスキーの作品について、美術評論家・清水穣がその特徴について論じる。

アーティストが死蔵させてきた映像や画像素材の「量り売り」を、インスタレーションを通じて行ってきたマテリアルショップ「カタルシスの岸辺」。そのような死蔵データをウェブ上で募集し、優勝を決める賞金付きのコンペティション「死蔵データGP(グランプリ)」が東京・有楽町のビルの一角で開催された。同コンペの審査員も務めた美術批評家・椹木野衣が、このプロジェクトの意義について論じるとともに、「死蔵」の在り方について考察する。

第29回
『美術手帖』創刊70周年を記念して始まった連載「プレイバック!美術手帖」。美術家の原田裕規が美術手帖のバックナンバーを現在の視点からセレクトし、いまのアートシーンと照らしながら論じる。今回は、1968年4月号より特集「地方の前衛」をお届けする。

デザイナーとして知られる森田恭通が、世界でもっとも知られている宮殿のひとつであるヴェルサイユ宮殿を撮影した写真作品を展覧する個展「In Praise of Shadows -ヴェルサイユ宮殿 森田恭通写真展」が、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催される。会期は9月27日〜11月5日。

中国の現代美術を代表するアーティストのひとり・丁乙(ディン・イー)のこれまで最大規模の個展「Cross Galaxy」が、中国広東省深センにある深セン市当代芸術与城市規劃館(MOCAUP)で開催中。その様子をレポートする。

「描く」と「書く」の境界をテーマに、ドローイングの概念を拡張するアーティスト・鈴木ヒラク。その過去最大規模の個展「今日の発掘」が群馬県立近代美術館で開催される。会期は9月16日〜12月19日。

第26回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年7月号の「光州」では、「第14回光州ビエンナーレ」を取り上げる。光州事件を歴史的背景とするこの地で、「soft and weak like water」をテーマにした国際展は、現在の地球や人間社会の在り方にどのような視点を提示するのか、石橋財団アーティゾン美術館学芸員の内海潤也が論じる。

第25回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年7月号の「シャルジャ」では、今年2月に開催された「第15回シャルジャ・ビエンナーレ」をリポートする。ポストインターネットやポストコロナ、ロシアによるウクライナ侵攻などの変化にさらされる不安定な現代において、ビエンナーレが何を提供できるのか。中東のシャルジャという土地ならではの事例を紹介する。

KAAT 神奈川芸術劇場の劇場空間と現代美術の融合による新しい表現を展開するKAAT独自の企画シリーズ「KAAT EXHIBITION」。その8回目となる「浅田政志展|YOKOHAMA PHOTOGRAPH-わたし/わたしたちのいま-」が開幕した。会期は10月1日まで。

アートのマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」が、新企画「ART MARKET 2023」を開催。参加ギャラリーは「OIL by 美術手帖」に出店している総勢40店舗以上、作品の総数は約300点を予定している。

1964年に竣工し、名曲喫茶やキャバレー、カラオケ店、居酒屋へと業態が変化し、2020年3月まで続いてきた王城ビル。ここが「Chim↑Pom from Smappa!Group による美術館」のような施設へと変貌を遂げた。期間は10月15日まで。

東京・六本木の泉屋博古館東京で、俗世を離れて隠遁生活を送ることをテーマとした美術作品を集めた企画展「楽しい隠遁生活―文人たちのマインドフルネス」が開幕した。会期は10月15日まで。

東京・神宮前の太田記念美術館で「美人画 麗しきキモノ」がスタートした。江戸時代前期から昭和初期にかけて描かれた「美人画」を通覧することで、当時の世俗をじっくりと堪能したい。会期は9月1日〜10月22日(展示替えあり)。

第24回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年7月号の「サンパウロ」では、サンパウロ美術館で開催された3つの先住民アート展や、モレイラ・サーレス財団による写真と映像の展覧会から、アートを武器に闘う先住民系アーティストらの姿やその取り組みを紹介する。

飯山由貴の映像作品《In-Mates》が関東大震災の朝鮮人虐殺事件に触れていることなどを理由に、東京都人権部の検閲により上映中止となった問題で、震災から100年となる9月1日、都に対しての改めての申し入れや抗議デモが行われた。

サルバドール・ダリの作品を約340点収蔵している福島・北塩原村の諸橋近代美術館が、作品修復に支援を求めるクラウドファンディングをスタートした。

文化庁が令和6年度の概算要求を発表した。令和5年度比で27.2パーセント増の1350億円(デジタル庁一括計上分を含む)を計上している。

東京都現代美術館で大規模個展が開催中のデイヴィッド・ホックニー。その作品展示が、ベネッセアートサイト直島のなかにあるベネッセハウス ミュージアムで始まっている。

「art stage OSAKA 2023」が、大阪・中之島のグランキューブ大阪で開幕。これまでのアートフェアとは一線を画す、展覧会形式のアートフェアとなっている。会期は9月3日まで。