MAGAZINE

シベリア抑留や被爆体験を描き続けて。詩画人・四國五郎の作品を再検証する展覧会が、大阪大学総合学術博物館で開催中

シベリア抑留や被爆体験を描き、絵本『おこりじぞう』の挿絵でも知られる四國五郎。近年再評価が進む四國の作品を、研究者の研究成果を結集して紹介する企画展「四國五郎展~シベリアからヒロシマへ~」が、大阪大学総合学術博物館で開催されている。会期は7月20日まで。

NEWS / EXHIBITION

架空の画家に擬態するユアサエボシの個展「曲馬考」が開催中。銀座 蔦屋書店の展覧会シリーズ「ART PARTY」をチェック

注目のクリエイターを定期的に紹介する銀座 蔦屋書店の展覧会シリーズ「ART PARTY」。初回の磯村暖に続き、第2回では「大正生まれの架空の三流画家」ユアサエボシその人に擬態し、シュルレアリスティックな作品を手がけてきたユアサエボシの個展「曲馬考」が開催されている。会期は7月12日まで。

NEWS / EXHIBITION

コラージュに見る、自由と即興の差異。清水穣評 「ヴィンセント・フェクトー」展と「THE COPY TRAVELERS|雲型定規がヤマをはる」展

彫刻家ヴィンセント・フェクトーの日本初個展と、加納俊輔、迫鉄平、上田良の3人によるユニット「THE COPY TRAVELERS」による展覧会「雲型定規がヤマをはる」を清水穣がレビュー。オルタナティヴ・モダンの作家としての前者が造形に追い求める自由と、次々とコラージュを生み出す後者の即興、そのあいだに存在する差異とは?

REVIEW

服を選ぶように作品を選ぶ。アートコレクター吉野誠一インタビュー

“現代美術コレクターの自宅”がコンセプトのカフェレストラン「SUNDAY」。そのプロデュースを手がけるのが、自身もアートコレクターである吉野誠一だ。作品の収集にとどまらず、なぜ「SUNDAY」 をはじめとした「作品のある空間」をつくり、美術を媒介としたコミュニケーションを築いているのか。様々なかたちで美術と向き合う吉野に、作品収集の魅力について話を聞いた。

INTERVIEW

「ある編集者のユートピア」を追って。ウィリアム・モリス研究者であり編集者、小野二郎の展覧会が世田谷美術館で開催中

ウィリアム・モリスの研究者、そして晶文社を立ち上げた編集者としても知られる小野二郎。小野が生涯追い求めた「ユートピア」の思想とともにその仕事をたどる展覧会「ある編集者のユートピア 小野二郎:ウィリアム・モリス、晶文社、高山建築学校」が、世田谷美術館で開催されている。会期は6月23日まで。

NEWS / EXHIBITION

第5回

ファッションに見る新しい表現(5) THERIACA ラビオリなどから抽出するシルエットとは?

アーティストとのコラボレーションも増え、人々のファッションへの受容が拡大する現代。アーティストの美意識や思想に共感し、作品を購入するのと同じ意識で自身の衣服を選ぶ人も多いのではないか。このシリーズでは、ファッションの新境地を追求する気鋭のブランドを紹介していく。第5回は、昨年夏に島根県立石見美術館で初となる大規模展覧会を開催し、神戸への巡回も決定しているベルリンのファッションレーベル「THERIACA」について取り上げる。

ある次元に「超暴力」の名を与えるとき。 長谷川新評 超暴力展

愛知県名古屋市の山下ビルで開催された、中路景暁、髙橋莉子、菊池和晃の3名による超暴力展。「超暴力」という挑発的な造語を冠していながら、本展で展示された3名のパフォーマンスは、それぞれ直接的には暴力と結びつく内容ではなかった。ではいったい何が「超暴力」だったのだろうか? 本展を、インディペンデント・キュレーターの長谷川新が論じる。

REVIEW

美術館で遊ぶ、街を探検する。東京都現代美術館で「あそびのじかん」「MOTサテライト2019 ひろがる地図」が開催へ

東京都現代美術館では、夏休みの時期にあわせてふたつの展覧会が開催される。「あそびのじかん」(7月20日~10月20日)では、「遊び」をテーマに6組の作家を紹介。「MOTサテライト2019 ひろがる地図」(8月3日~10月20日)では、リニューアル後の同館をメイン会場として、清澄白河のカフェや店舗ほか7箇所で展示を見ることができる。

NEWS / EXHIBITION

屋根裏の絵はカラヴァッジョ? 予想落札価格180億円の理由を探る

2014年にフランス・トゥールーズにある民家の屋根裏で、カラヴァッジョ作とされる《ユディトとホロフェルネス》が見つかった。「歴史的発見」とも称されるこの作品は、6月27日に同地でオークションに出品される。それに先駆け各国を巡回中の本作の、ニューヨークでの展示を取材してきた。

INSIGHT

自身の身体感覚で「東京を測っていく」。大岩雄典評 高橋臨太郎個展「スケールヒア」

1991年生まれのアーティスト・高橋臨太郎の個展が東京のBLOCK HOUSEで開催された。自身の身体によって空間に働きかけるパフォーマンスや、映像やインスタレーションなどのメディアに物質や身体の限界までエネルギーを加え、「変化する意識」について思考する作品を発表してきた高橋。渋谷と原宿のあいだにあるギャラリーを会場に、東京という土地を自身の身体感覚で「測っていく」ことをテーマにした本展について、気鋭のアーティスト・大岩雄典がレビューする。

REVIEW

ぶつかりあうアジア各国の「曖昧な私」。佐原しおり評 「ミニマリズム-空間、光、そしてオブジェ」展

ミニマリズムの名を冠した東南アジア初の展覧会として「ミニマリズム - 空間、光、そしてオブジェ」が、シンガポールを代表する2つの美術館、ナショナル・ギャラリー・シンガポールとアートサイエンス・ミュージアムで開催された。ミニマル・アートを代表する作家から再評価されつつある女性作家、そして現代の表現までを取り上げ、ミニマリズムの解釈を拡大させた本展を、埼玉県立近代美術館学芸員の佐原しおりがレビューする。

REVIEW

動画配信サービス上のネットスクール始動。 「カオス*ラウンジの芸術動画」は新たなアートシーンの震源地となるか?

カオス*ラウンジが、動画サービスniconicoの「ニコニコチャンネル」にてアートチャンネル「カオス*ラウンジの芸術動画」を開設。1年単位で構成したカリキュラムを、毎週生放送で配信するインターネットスクールが、本日5月31日よりスタートする。

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