MAGAZINE

【DIALOGUE for ART Vol.14】具象と抽象に分かれていても、根源は変わらず?

人工物が蠢く画面をPC上で構築し、そのイメージをもとに油彩画をつくり上げる牧田愛。透明感あるたくさんの円の交錯する図柄が、観る側を深い思考に誘い込む山本雄基。独自の絵画表現を追求するふたりが、都内にある牧田のアトリエで対談。描くことの愉しみと苦しみ、愛情の深さを確認し合った。

INTERVIEW / OIL

100万円の制作サポートも。XR表現を探求するクリエイターを支援する「NEWVIEW OPEN CALL 2023」が公募を開始

XR表現を探求するアーティスト・クリエイターを支援する公募プログラム「NEWVIEW OPEN CALL 2023」の募集が8月4日より始まった。選考の結果選ばれた「NEWVIEWアソシエイト・アーティスト」には、制作支援として100万円を上限としたサポートも実施される。

NEWS / PROMOTION

アートとテクノロジーの拠点「SusHi Tech Square」が丸の内にオープン。「わたしのからだは心になる?」展も開催

東京都が推進する「Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyo」を推進する取り組みの一環として、東京・丸の内に「SusHi Tech Square」がオープンする。1階「Space」ではオープニングとなる第1期展覧会として8組のクリエイターによる「わたしのからだは心になる?」展がスタートする。会期は8月30日〜11月19日。

NEWS / EXHIBITION

YOSHIROTTENが代表作《SUN》を幕張で展開。夜のメッセ前広場や日本庭園、新都心上空で作品を展示

アーティスト/アートディレクター・YOSHIROTTEN のインスタレーション《SUN》が、「MICUSRAT - Loves music and art - SUN / YOSHIROTTEN | Installation in Makuhari New City」として千葉の幕張海浜公園、見浜園、バス停留所、幕張新都心などで展開される。会期は8月18日〜20日。

NEWS / EXHIBITION

PREMIUM

第23回

WORLD REPORT「ロンドン」:古代から現代、時代間の差異から見つめる。知と富をつくり出すプロセスと代償

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会を紹介。2023年7月号の「ロンドン」では、オリバー・ビアの「アルビオンの波」展、マイク・ネルソンの「絶滅を告げる指標」展、ヨハンナ・ビリングの「一瞬一瞬に起きていることが示される」展を取り上げる。現代の視点から歴史を紐解くアーティストらは、得られた記録や遺物をもとにどのように自身の作品へと昇華するのか。橘匡子がリポートする。

SERIES / WORLD REPORT

ワタリウム美術館の山田寅次郎展で、異文化交流の意味を考える

日本とトルコの友好関係の礎をつくったと言っても過言ではない、明治時代の青年・山田寅次郎(1866〜1957)。そんな寅次郎を介し、日本とトルコという異なる歴史を持つ2つの国の交流を紹介する展覧会「山田寅次郎展 茶人、トルコと日本をつなぐ」が、ワタリウム美術館でスタートした。

NEWS / REPORT

PREMIUM

第22回

WORLD REPORT「ニューヨーク」:テクノロジーとコンテクストの接続からイメージ「表現」の行方を考える

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年7月号の「ニューヨーク」は、写真専門のアートフェア「ザ・フォトグラフィー・ショー」や「NFT.NYC 2023」の事例を取り上げる。人工知能(AI)やNFTといった新たなテクノロジーと人間が紡ぎ出すコンテクストが融合することで、「表現」にどのような可能性を生み出すことができるのか、國上直子が考察する。

SERIES / WORLD REPORT

不可視の「かたち」を受け止める身体への意識。ICCが着目する「ものごとのかたち」

NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で、「ICC アニュアル 2023 ものごとのかたち」が開催されている。本展は、拡張された現実としての仮想世界の興隆とともに変化してきた「ものごとのかたち」に着目し、その表現について多様な作品から考察する試みだ。会期は2024年1月14日まで。

NEWS / REPORT

境界を越えて届く版画──監視や対立の扇動を潜り抜けて。町村悠香評「解/拆邊界 亞際木刻版畫實踐(脱境界:インターアジアの木版画実践)」展とシンポジウム

アジア各地の木版画による芸術・文化実践に焦点を当てた「解/拆邊界 亞際木刻版畫實踐(脱境界:インターアジアの木版画実践)」が東京・上野の東京藝術大学大学美術館 陳列館2階で開催された。アジアのアーティストやコレクティブは、「境界」をどのようにとらえ、乗り越えようとしているのか。この11日間の展覧会を町田市立国際版画美術館学芸員の町村悠香がレビューする。

REVIEW

PREMIUM

「スペインのイメージ」展によせて。外交官コレクター須磨彌吉郎が見たスペイン 

17世紀初頭から20世紀までの版画作品を通じて、スペインの国や文化がどのようなイメージで伝えられてきたかを探る「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」が国立西洋美術館で開催されている(〜9月3日)。約240点の出品作は、すべて日本国内で所蔵されている作品だ。その一部はひとりの日本人外交官によって、第二次大戦下のスペインで集められ、日本にもたらされたものだった。本展を機に、コレクター・須磨彌吉郎について紹介する。

INSIGHT

スイート、ビター、あるいはホープが示される多様な「ホーム」。山本浩貴評「ホーム・スイート・ホーム」

歴史、記憶、アイデンティティ、私たちの居場所、役割などをキーワードに表現された作品群を通じ、私たちにとっての「ホーム」、家そして家族とは何かを浮かび上がらせることを試みる大阪の国立国際美術館で開催中の「ホーム・スイート・ホーム」展(〜9月10日)。本展を文化研究者の山本浩貴がレビューする。

REVIEW / PROMOTION

JR東日本の「JAPAN ART BRIDGE」が本格始動。永山祐子の空間設計や杉本博司、脇田玲の展示にも注目

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が、株式会社INERTIA、株式会社ルミネアソシエーツ、株式会社JR東日本クロスステーションとともに立ち上げた新たなアートプロジェクト「JAPAN ART BRIDGE」。同プロジェクトが7月27日よりマーチエキュート神田万世橋で本格始動した。総合ディレクターはアートディレクター・吉井仁実、空間設計は建築家・永山祐子が担当している。

NEWS / REPORT