日本の現代陶芸の多様な可能性を紹介する展覧会「菊池コレクション 現代陶芸のすすめ」が、菊池寛実記念 智美術館で開幕した。会期は5月6日まで。
1983年、アメリカのスミソニアン国立自然史博物館で「Japanese Ceramics Today(現代日本陶芸展)」が開催され、現代陶芸のコレクターだった菊池智(1923〜2016)のコレクションから、100名の日本の陶芸作家による約300点の作品が展示。同展は2003年に菊池寛実記念智美術館の開館のきっかけともなった。今回の「現代陶芸のすすめ」は当時の展示作品を中心に構成されたものだ。
同館では昨年、「走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」と題された展覧会を開催し、戦後に誕生した前衛陶芸家集団・走泥社の活動を1950年代から70年代前半の作品で紹介した。今回の展覧会では、その後の1970年代から80年代の作品を中心に、43名の作家による61点の作品を通じて、日本の現代陶芸の展開をたどっていく内容だ。