フィリップスが、日本代表兼シニアスペシャリストとして、瀬谷瑞香を任命することを発表した。
瀬谷は、オークション業界で20年以上のキャリアを持ち、フィリップスに入社する前はサザビーズに勤務していた。サザビーズでは、多くの個人コレクターや国内外の機関からコレクションを預かり、それらを国際的なアートマーケットに紹介する重要な役割を果たしてきた。中国美術に精通していたほか、ファン・ゴッホやピカソ、アンディ・ウォーホル、草間彌生、奈良美智など、著名アーティストの希少作品を含むオールドマスターからモダン&コンテンポラリーアートまでの様々なセールに関与している。
フィリップスで瀬谷は、東京オフィスを統括する役割を担い、同社が展開するすべてのセリングカテゴリーにおいて、事業の拡大を目指し、より強固なリレーションシップを築いていくという。
瀬谷は、フィリップスに加わることに対し、次のようなコメントを寄せている。「これまでオークション業界で培ってきた経験を活かし、東京オフィスを率いて世界各地の優秀なチームと協力しながら、当社のプレゼンスをさらに強化していくことをとても楽しみにしています。あらゆるセリングカテゴリーにおいてクライアントやパートナーの皆さまと交流し、フィリップスの継続的な成功に貢献できることを期待しています」。
フィリップスは、2016年に東京オフィスを開設し、19年には六本木のピラミデビル内にエキシビションスペースをオープンした。昨年、約8年にわたり日本代表を務めた服部今日子が退任し、ニューヨークのスペシャリスト・長澤貴子が日本のリーダーを務めていた。
また同社は、今月に現CEOエドワード・ドルマンの後任としてマーティン・ウィルソンの任命も発表。2014年にフィリップスのCEOに就任したドルマンは2025年5月末まで現職を務め、その後はコンサルタントとしてフィリップスに関与し続ける予定だという。