第35回

「新生アメリカ」に対峙した画家たちが描くもの。1989年2月号特集「ホーマー+ホッパー+ロックウェル:アメリカの肖像」

『美術手帖』創刊70周年を記念して始まった連載「プレイバック!美術手帖」。アーティストの原田裕規が美術手帖のバックナンバーを現在の視点からセレクトし、いまのアートシーンと照らしながら論じる。今回は、1989年2月号の特集「ホーマー+ホッパー+ロックウェル:アメリカの肖像」をお届けする。

私の孤独はあなたの孤独を知る。清水穣評「LOVE ファッション─私を着がえるとき」展

昨年、京都国立近代美術館で開催された「LOVE ファッション─私を着がえるとき」展を清水穣がレビューする。アートや映画とは異なり、自身で購入して着るという経験をしなければ始まらないファッション領域における研究は、現在どのような状況と言えるのか。マルセル・デュシャンの墓碑銘を引用することから展開させ、展覧会についても批評する。

REVIEW

豊田の橋の下で世界(アンダーグランド)が動く。椹木野衣評「橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT ASIA 2024」

愛知県豊田市の豊田大橋の下にある公園を会場とした音楽祭「橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT ASIA 2024」を美術批評家・椹木野衣が評する。ファインアートが大半を占める既存の「芸術祭」とは対照的とも言えるこの橋の下の音楽祭。いったいどのようなイベントで、どのような仕組みで開催されているのだろうか。2024年度の出演アーティストを含めて紹介する。

REVIEW

フィンランドのアーティストたちがとらえる「ケアの行為」。KANA KAWANISHIで3つの展覧会が開催

2月22日〜4月26日、西麻布のKANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYと清澄白河のKANA KAWANISHI GALLERYで、3つの会期にわたる展覧会「Acts of Care」が開催される。マイヤ・タンミやヘルッタ・キイスキ、ナヤブ・イクラムなど、フィンランドを代表するアーティストたちが、ケアというテーマを独自の視点で表現する。

NEWS / PROMOTION

荒川修作+マドリン・ギンズの展覧会が三鷹市美術ギャラリーと慶應義塾⼤学アートセンターで開催

荒川修作+マドリン・ギンズの展覧会「三鷹天命反転中!!──荒川修作+マドリン・ギンズの死なないためのエクササイズ」が三鷹市美術ギャラリーで、アート・アーカイヴ資料展XXVII「交信詩あるいは書簡と触発:瀧⼝修造と荒川修作/マドリン・ギンズ」が慶應義塾⼤学アートセンターで開催される。

NEWS / EXHIBITION

不確実な時代に、私たちは何を「to carry」するのか。「第16回シャルジャ・ビエンナーレ」で見せる精神や記憶の継承

1993年からアラブ首長国連邦・シャルジャで開催されている「シャルジャ・ビエンナーレ」。その第16回目が2月6日にスタートした。今年のビエンナーレは「to carry」をテーマに、女性キュレーター5人のキュレーションのもと、記憶や文化、歴史をどのように担い続けるかを問いかける様々な作品を展開している。

NEWS / REPORT