PREMIUM

絶えない悲劇の闇から光を照らす。ヒロシマ賞・ハッセルブラッド国際写真賞をW受賞したアーティスト、アルフレド・ジャーへの質問

世界の政治的な争いや社会的な不均衡を調査し、多様なメディウムを用いてその危機と対峙するための表現を続けるアルフレド・ジャー。歪んだイメージ文化をあらわにし、見るものに人道的な考察を促すたゆまぬ努力から、2018年にヒロシマ賞の受賞者に決定し、20年にはハッセルブラッド国際写真賞を受賞した。今夏ついに開催される広島市現代美術館での個展を前に、独占インタビューを行った(本稿では作家名を広島市現代美術館の表記に合わせ、発音に近い「アルフレド・ジャー」とする)。

INTERVIEW

旅を愛し、人、女性としての「自由」を追い続けたデザイナー、マイヤ・イソラの人生を描く。レーナ・キルペライネン監督インタビュー

フィンランドの国民的ブランド「マリメッコ」の伝説的デザイナー、マイヤ・イソラの人生を描く映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』が3月3日より日本で初公開される。本作で監督を務めたレーナ・キルペライネンは、製作を通じて自身のパーソナルな部分にも呼応するものがあったと語る。その詳細や本作の見どころについても話を聞いた。

INTERVIEW

「織田コレクション」を中心とした「ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展」が日本橋高島屋で開催へ

北欧の暮らしにおける美しいデザインの数々から、その思想を「織田コレクション」を中心に垣間見ることができる「日本橋高島屋開店90年記念『ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展』」が東京・日本橋でスタートした。「織田コレクション」を所有する北海道東川町のデザインミュージアム設立の動きにも注目だ。

NEWS / REPORT

第55回

書評:苛烈に突き進んだ「協働」の17年。卯城竜太『活動芸術論』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2023年1月号では、卯城竜太『活動芸術論』を取り上げる。Chim↑Pom from Smappa! Groupの「コレクティブ」としての活動を振り返りながら、国内外の前衛芸術運動を紹介し、ローカルとグローバルを行き来する卯城の視点を網羅した本書。美術批評家・中島水緒が書評する。

SERIES / BOOK

東京都人権部による飯山由貴作品の検閲・上映中止問題。人権部に署名と要望書を提出

東京都人権プラザの主催事業として開催されたアーティスト・飯山由貴の企画展「あなたの本当の家を探しにいく」。この展示の附帯事業として上映とトークが予定されていた映像作品《In-Mates》(2021)に対し、東京都人権部が作品上映を禁止する判断を下した。3月1日、この「検閲」についての署名と意見書が人権部に提出された。

NEWS / HEADLINE

PREMIUM

第7回

10ヶ月で学ぶ現代アート 第7回:「現代アート」の物語は1つ?──現代アートの「歴史」

文化研究者であり、『現代美術史──欧米、日本、トランスナショナル』や『ポスト人新世の芸術』などの著書で知られる山本浩貴が、現代アートの「なぜ」を10ヶ月かけてわかりやすく解説する連載。第7回は、現代アートの歴史の「語り」の複数性を紐解く。

PREMIUM

第11回

連載:庄司朝美「トビリシより愛を込めて」第11回「つくるとき」

2022年2月末から海外研修先として、黒海とカスピ海のあいだにある小国・ジョージアに滞在している画家の庄司朝美。渡航直前の2月24日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が開始された。隣国ともいえるウクライナの情勢を身近に感じながら、独自の文化を育んできたジョージアの首都トビリシからお届けする連載。写真や絵や野焼きの話。