
篠山紀信からポスト・ミニマリズムの代表作家まで、今週末に見たい3つの展覧会
11月18日までに終了する展覧会とスタートしたばかりの展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介。この機会をお見逃しなく。
11月18日までに終了する展覧会とスタートしたばかりの展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介。この機会をお見逃しなく。
東京・六本木の森美術館開館15周年を記念し、同館インターナショナル・アドバイザリー・コミッティーのメンバーである 世界の主要美術館の館長を迎え、パネル・ディスカッション「拡張する現代美術と変わる美術館」が11月14日に開催された。
身の回りにあるモチーフを繰り返し描いてきたペインター、鹿野震一郎の個展が、東京・清澄白河のSatoko Oe Contemporaryで開催される。会期は前期の「4 days for a flash」が11月18日まで、後期の「5 days for a flash(year-end)」が12月18日〜22日。
演劇ユニット・Port Bを主宰する高山明によるプロジェクト「マクドナルド放送大学」。2017年、実際にフランクフルトで実現されたこのプロジェクトが、東京・南麻布のMISA SHIN GALLERYで行われる。会期は11月23日〜2019年2月2日。
約90億円という価格での落札が予想されていたイギリス人アーティスト、デイヴィッド・ホックニーの代表作《芸術家の肖像画―プールと2人の人物―》。その結果は予想を上回る約102億円となった。
ル・コルビュジエが故郷のスイスを離れ、芸術の中心地パリで「ピュリスム(純粋主義)」の運動を推進した若年期の時代に焦点を当てる展覧会「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代」が開催される。絵画、建築、都市計画、出版、インテリア・デザインなど約10年間の多様な活動を振り返る本展の会期は、2019年2月19日~5月19日。
現代美術家・村上隆のコレクションとキュレーションによる展覧会が、熊本市現代美術館で開催される。本展は、主にバブル経済期を中心とするアートムーブメントに焦点を当てながら、1990年以降の「失われた20年」の日本の陶芸芸術をあわせて俯瞰することで、戦後の現代美術を新しい視点で解釈することを試みる。会期は12月15日~2019年3月3日。
エルメス財団は、2010年よりアーティストのレジデンスプログラムを実施してきた。その成果が紹介する展覧会「眠らない手」の第2期が11月15日、銀座メゾンエルメス フォーラムでスタートした。
初期のTOGAのアートディレクターを務めたMO/大類信により設立された「RSP」が、リチャード・カーン、ジャック・ピアソン、鈴木親、MOとコラボレーションしたスカーフを発表。そのポップアップ・ショップが、東京のTOGA原宿店で開催される。会期は11月20日〜12月2日。
国内外で精力的に活動を続ける写真家・森山大道の個展「RADIATION(color)」が、東京・銀座のAkio Nagasawa Gallery Ginzaで開催中。会期は2019年3月3日まで。
中国・上海の中心部に20世紀初頭に建てられた歴史的なガーデンヴィラ「ロンヅァイ(榮宅)」。これをプラダが6年かけてリノベーションし、美術館として開館させた。行列が絶えないこの美術館の 見どころとは?
パリ拠点の写真家・小野祐次の個展「Vice Versa ‒ Les Tableaux 逆も真なり−絵画頌」が、東京・六本木のシュウゴアーツで開催される。本展では、⼩野が1995年に着⼿して以来、撮影を重ねてきたタブローシリーズの近作が東京では14年ぶりに披露される。会期は12月12日〜2019年2月2日。
アメリカのミニマリズム・アート史上において重要な4人のアーティストのグループ展が、11月15日にメガギャラリー・デイヴィッド・ツヴィルナーの香港支店で開幕する。香港初の大規模なミニマリズム展覧会に注目したい。
横浜美術館が有望な若手アーティストを紹介する「New Artist Picks」シリーズ。2018年度は、詩人・最果タヒの個展が開催される。会期は2019年2月23日〜3月24日。
彫刻家・堀内正和の回顧展「堀内正和展 おもしろ楽しい心と形」が、神奈川県立近代美術館 葉山で開催される。本展は、堀内の作風が具象から抽象へと変化を遂げた1950年代に着目しながら、初期から晩年までを約40点の作品でたどるもの。会期は12月8日~2019年3月24日。
ムンクの世界観に共鳴した現代のクリエイターたちによる展覧会「ニュウ・ムンク展」と、オンライン・アートギャラリー・サービス「FRAMED*GALLERY」がコラボレーションし、デジタル・デバイス「FRAMED*」のための作品販売をスタートさせた。
東京・銀座の資生堂ギャラリーで現在開催中の「それを超えて美に参与する 福原信三の美学 Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE, THE EUGENEStudio」展(1期:10月19日~12月26日、2期:2019年1月16日~3月17日)。この関連企画として、ナカムラクニオと武田砂鉄によるトークイベント「福原信三の場づくりから考える、21世紀型サロン」が11月22日に開催される。
神戸市は2019年度の職員採用試験から、大学、高専、短大においてデザインや美術、音楽、映像など芸術分野を学んだ人物を対象にした「デザイン・クリエイティブ枠」を新設することがわかった。
写真、映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘するために年に1度行われている東京都写真美術館の企画「日本の新進作家」展。今年は「小さいながらもたしかなこと」をテーマに、5人の作家が展示を行う。会期は12月1日〜2019年1月27日。
2020年に開館が予定されているM+香港は、現在もっとも注目されている大型プロジェクト。このプロジェクトについて、M+香港の主任キュレーターであるポーリン・J・ヤオによる特別公開講義「M+香港:視覚文化が美術館と出会うとき」が、11月24日に東京藝術大学で開催される。