年間を通じた持続的なエンゲージメントの醸成へ
アート・ジャカルタの勢いは、その開催頻度にも表れている。2025年までは年2回の開催だったが、2026年は2月の「Art Jakarta Papers」、5月の「Art Jakarta Gardens」、そして10月の本フェアという年間3回開催の体制へと移行した。この変化について、タンディオは次のように語る。
「最初の2つのフェアは、コレクターが新しいアーティストやギャラリーを発見する場として機能している。そこから徐々に期待感を高めたうえで、10月の大型フェアを迎える。一回のイベントに全エネルギーを集中させるのではなく、年間を通じてアートエコシステムとの関係性(エンゲージメント)を維持することが重要だと考えている」。
成熟というよりも、いままさに変化と多様化を重ねているインドネシアの現代アートシーン。若いコレクター層の広がりなど新たな動きも感じられるなか、Art Jakartaは各地域やコミュニティをつなぐ重要なハブのひとつとして機能しているようだ。
なお、同時期のジャカルタ市内では、複合文化施設Taman Ismail Marzuki(TIM)などを会場に「Jakarta Biennale 2026」も開催されており、アートフェアとはまた異なるオルタナティブな芸術実践を目にする機会が設けられている。多層的な広がりを見せるジャカルタ、そしてインドネシア現代アートシーンが今後どのような変化を遂げていくのか、引き続き注目していきたい。



















