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美術館の後は絶景を。海・湖・水庭を楽しむミュージアムカフェ&レストラン

展覧会のあとは、景色を楽しみながら一服してはいかが。本稿では、全国の美術館に併設されるミュージアムカフェやレストランから、海や湖、水庭など、美しい「水景」を楽しめるスポットをピックアップ。作品鑑賞後、水辺の風景を楽しんでみてはいかがだろうか。 ※9月8日24時まで、すべての方に全文お読みいただけます。

ティーラウンジ「季節風」内観

海を楽しむ

「レストラン オランジュ・ブルー」(神奈川県立近代美術館 葉山

 日本で最初の公立近代美術館として、1951年に鎌倉の鶴岡八幡宮境内に開館した神奈川県立近代美術館。2016年に旧鎌倉館が閉館し、現在は葉山館と鎌倉別館の2つの建物で活動している。03年に開館した葉山館は、一色海岸と三ヶ岡山に囲まれた環境を生かし、豊かな自然との調和をはかった開放的な施設となっている。

「レストラン オランジュ・ブルー」内観

 そんな同館の館内にあるのが、海に面したミュージアムレストラン「オランジュ・ブルー」だ。一面ガラス張りの窓からは、季節や時間帯によって表情を変える美しい海を一望できる。三浦半島の三崎港で水揚げされた魚介をふんだんに使った特製ブイヤベースなど、ここでしか味わえないスペシャルメニューも見逃せない。

住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
営業時間:[ティータイム]10:00〜17:00(ラストオーダー16:30)[ランチタイム]11:00〜15:00
定休日:月曜日(ただし、祝休日の場合は営業)、年末年始(12月29日〜1月3日)

「横須賀アクアマーレ」(横須賀美術館

 横須賀の市制100周年を記念し、2007年に三浦半島の東端・観音崎に開館した「横須賀美術館」。山本理顕の設計によるガラスと鉄板が入れ子になったユニークな建築のほか、東京湾を眼前に臨む抜群の眺望でも知られ、「絶景美術館」にも選出されている。

 2007年4月の開館とともにオープンした「横須賀アクアマーレ」は、東京・南青山「リストランテ アクアパッツァ」の日高良実シェフが総料理長を務めるレストラン。東京湾が一望できる店内には心地よい開放感が漂う。昼は海の景色とともに地元食材を使ったランチセットやコース料理、自家製デザートを堪能でき、夜はキャンドルの明かりのもと滋味あふれる料理とワインを嗜む贅沢な時間を過ごすことができる。

住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1 横須賀美術館内
営業時間:[ランチタイム]11:00~15:00[ディナータイム]16:00~19:30[カフェタイム]10:00~15:00、16:00~19:30
定休日:毎月第1月曜日、年末年始(12月29日〜1月3日)

「THE CAFÉ」(MOA美術館

 MOA美術館は1982年に開館し、国宝3点を含む所蔵品3500点を通して日本美術や能、茶の湯といった固有の文化を紹介している美術館だ。2016〜17年にかけて行われた改修工事では、現代美術家・杉本博司と建築家・榊田倫之が主宰する「新素材研究所」がロビーエリアや展示スペースの設計を手がけた。

「THE CAFÉ」内観

 同館に併設された「THE CAFÉ」は、相模灘を一望できる絶景スポット。展示スペースから続くブリッジを抜けた先に、眺めの良い空間が待っている。独自に焙煎したオーガニックコーヒーのほか、同館のコレクションである葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》をイメージした「なみうらソフト」(税込価格:600円)も人気のメニュー。鑑賞の余韻に浸りながら、相模灘を眺めてほっと一息ついてみてはいかがだろうか。

 ※入館者のみ利用可能

住所:静岡県熱海市桃山町26-2 
営業時間:9:30〜16:30(ラストオーダー16:00)
定休日:木曜日、展示替日 ※そのほかはMOA美術館カレンダーに準ずる 

「SIMOSE French Restaurant」/「下瀬美術館ミュージアムカフェ」(下瀬美術館

 2023年3月に開館した下瀬美術館は、「アートの中でアートを観る。」をコンセプトに建築家・坂茂が設計を担当。水盤に並ぶカラフルな「可動展示室」は、瀬戸内海に浮かぶ島々から着想を得ており、水の浮力によって配置を変えられるのが大きな特徴だ。24年にはユネスコ「世界で最も美しい美術館」の最優秀賞(ベルサイユ賞)を受賞したことでも話題を集めた。

「下瀬美術館ミュージアムカフェ」内観 ©SIMOSE

 穏やかな瀬戸内海を臨む敷地内には、地元食材を活かした本格フレンチレストランと手軽なカフェの2つが用意されている。「SIMOSE French Restaurant」では広島近郊の肉や魚、有機野菜を使った四季折々のコースが味わえるいっぽう、「下瀬美術館ミュージアムカフェ」では瀬戸内フルーツのデザートやサンドウィッチなどの軽食を楽しめる。目の前に広がる瀬戸内の大パノラマとともに、この土地ならではの味覚を満喫したい。

住所:広島県大竹市晴海2丁目10-50(下瀬美術館) 
営業時間:
SIMOSE French Restaurant
[朝食(宿泊ゲストのみ)]7:00〜10:00[ランチ(ランチは月曜定休)]11:30〜14:30(ラストオーダー14:00)[ディナー]17:00〜21:30(ラストオーダー20:30。利用は前日までにご予約必須)

下瀬美術館ミュージアムカフェ
10:30〜17:00(ラストオーダー16:30)(定休日は美術館に準ずる)
定休日:[下瀬美術館ミュージアムカフェ]定休日は美術館に準ずる

「直島新美術館&CAFE」(直島新美術館

 2025年5月に開館した直島新美術館は、「ベネッセアートサイト直島」における建築家・安藤忠雄設計の10番目の施設。トップライトから自然光が差し込む大階段が地上から地下まで直線状に伸び、その両側に4つのギャラリーが配置されている。

直島新美術館 カフェ内観 写真:GION

 地上フロア北側のカフェは、他施設のカフェと比べてもゆとりのあるつくりが魅力。瀬戸内海を望むテラス席からは、豊島や行き交う漁船など、瀬戸内海らしい情景が目の前に広がる。店内にはN・S・ハルシャの作品が展示されており、アートを身近に感じながらくつろげるのもポイント。直島の島民が運営に関わり、地元の味覚を取り入れたランチやドリンクのほか、ハルシャの出身地である南インドから着想を得たユニークなメニューもラインナップされている。

住所:香川県香川郡直島町3299-73 
営業時間:10:00〜16:30(ラストオーダー16:00)
定休日:直島新美術館の休館日に準ずる